レシートを2種類に分類する理由
このように分けてみると、「ほしかったもの」が意外と多いと気づくはずです。「ほしかったもの」というのは、基本的に「我慢しようと思えば我慢できる」ものですから、生活費をやりくりする際にはこちらから減らしていきます。
「必要だったもの」を少しでも減らすと、生活の質や満足度は急激に落ち込みますが、「ほしかったもの」なら半分程度に減らしても、それほど生活の質や満足度は落ち込まないでしょう。
ただし、ここで注意していただきたいことがあります。
それが何かというと、「ほしかったもの」でも極端に減らすのはやめることです。生活には潤いも必要です。無理のない範囲で心がければいいと思います。
第二次世界大戦中には「贅沢は敵だ!」「日本人なら、贅沢はできないはずだ!」「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」などといったスローガンが流布(るふ)しました。これは戦争が長期になると予想され、生活物資が不足したために起きたことなのです。
現代のように物資が潤沢にあるなかで、「ほしかったもの」を削りすぎると、「なんのために生きているのかわからない」「こんな生活をあと何年続ければいいのか......」などという暗い気持ちになってしまうかもしれません。やりすぎには注意しましょう。