<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まさかず
性別:男
年齢:42
プロフィール:これからお金がかかると言うのに財布を落としてしまった4姉妹の父親。
私(42歳)は都内在住の会社員。
同い年の妻と4人姉妹(中3・小6・小4・小1)の6人で生活しています。
来年には長女も高校生。
何かとお金が必要になってきました。
妻にはこれまで専業主婦として頑張ってもらいましたが、末っ子も小学生になったので、妻にもパートに出て家計を助けてもらいたいと思っていました。
そんな矢先の今年の5月。
私の不注意で現金1万円とカードが入った財布を落としてしまいました。
意気消沈した私は、助けを求めるようにパートの話を妻に切り出しました。
「トイレ掃除をすると、運気が良くなるんだって。私、今日から毎日やるから」
最近再燃している占いブームに影響を受けているようです。
こりゃだめだ。
妻に頼ってはいられないと、ポイント活動や副業収入を本気で考えるようになりました。
まずはと始めたポイント活動。
毎日送られてくるアンケートに隙間時間でマメに回答するようにしました。
そんな中、「コロナ禍のいま、実家の親とオンライン会食をした事はないか?」とのアンケート。
GW中に親とZOOM飲み会をやっていた妻の姿を思い出し回答、1ptをゲットしました。
この時点では、まだ妻にはポイントのことは秘密です。
「最近トイレがきれいじゃない? 便器のクロズミ磨いているから。ちゃんと見てよね」
妻は呑気なもんだなぁと思っていました。
すると後日、某TV局から電話。
「オンライン帰省」をテーマに取材したいとの事でした。
妻とその両親に相談すると「面白そう」と快諾。
我が家にTVクルーが来て、その場でZOOM飲み会を再現し撮影完了。
謝礼として1万円を貰いました。
「ほら。トイレ掃除のお陰で落とした1万円返ってきたじゃん。これからも頑張るね」
妻は2階の便器のクロズミも磨くことにしたようです。
数週間後、突然、我が家に立派な胡蝶蘭が届きました。
「先日はご購入ありがとうございました。これは私たちの気持ちです」
同封された手紙をよく読むと、コロナ下で生花業界は注文が激減。
きれいに咲いたお花を処分する事もあるらしく、それも忍びないと利用者にお中元としてプレゼント。
是非家に飾ってほしいとの事でした。
妻はニュースでその状況を知ったらしく、TV出演を快諾してくれた両親へのお礼に花を送っていたそうなのです。
「ほら、今度は胡蝶蘭が来たよ。これもトイレ掃除のお陰だね。そういえば、床のフロアマットにシミがあって落ちないの。貼り換えてくれない?」
胡蝶蘭がもらえたり、臨時収入があったりして、前向きになった私はDIYで貼り換えました。
すると、今度は社会人向け研修のモニターに当選。
30,000ptを獲得できたのです。
それを見るや妻はどや顔で言ってきました。
「あなたがトイレの床を貼り換えたから運気が向いてるのよ」
こうまで続くと否定もできません。
別の日、我が家のシャッター雨戸が下りなくなりました。
築20年でガタが来たようです。
業者に修理の見積りを依頼すると、何と99万円!
「こりゃ無理だ」と妻と話していると、そのテーブルの上には、先日更新した火災保険の手紙がありました。
ダメ元で申請した結果、なんと保険がおりたのです。
「何でかわかる? 私、家以外でもトイレ掃除してるから」
話を聞くと、出先で利用したトイレも掃除していたとの事。
「トイレ掃除すごくない? これからもがんばるね」
そうなのか...でも本当にトイレ掃除のお陰なのか? 私なりの解釈があります。
妻のトイレ掃除をきっかけに、私はポイント活動を通して、いろいろな事に申込や応募をするようになりました。
また、妻はトイレ掃除だけでなく、オンライン飲み会や生花業者を助けようと生け花と買ったりと行動をしています。
保険の申請もダメ元でやってみようと思えたのも、自分の行動力が上がっていたからです。
コロナ禍の自粛で、家に引き籠りがちだった我が家に新しい風が吹き込んできました。
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