14歳男子の継母になった私。4年たって突然訪れた...「息子との嬉しい瞬間」/キッチン夫婦(妻)

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こんにちは。ブログ「キッチン夫婦」を運営している妻の「べにゆう」です。

前回の記事:なぜ⁉ 実家に泊まった息子が2年ぶりの「喘息の発作」。原因はモノを捨てない両親の.../キッチン夫婦(夫)

私は7年半前、子供のいる夫と結婚し14歳の子の継母となった。

自分がもし息子の立場だったらと想像すると、中学2年の自分が父と二人、知らない女の人と一緒に暮らすことになるのには戸惑うのは間違いないし、困ることは多いと想像できる。

私は自分の思っていることを言葉で表すのが自分でも嫌になるほど苦手だったので、他人と住むなんて無理に近かったと思う。

そう考えるとお父さんが再婚するということに最初から賛成していた息子は、すごいなぁと思った。

それに息子は私という人をわかってとか、私だから受け入れてくれたわけでもない。

紹介される前から、お父さんが誰かとお付き合いすること、結婚することに賛成してくれていたのだから。

息子から「嫌われてはいないだろう」と感じることはできていたが、「リラックスして自然にいられる関係」になったかな、と感じられるまでにはなかなかの時間がかかった。

特に夫がいない時の息子と2人の食事の時は"間"が気になった。

気まずい沈黙が続かないように、事前に話題を3つ考えておいてから「ご飯でーす」と息子を呼んだ。

息子も私もどちらかというと人見知りをするタイプで、自分から話しかけたりする方ではない。

その頃、私は自分なりに息子には話しかけていたが、それもどうだったものか?と今振り返ると疑問だ。

けれど、ある時「それは突然やってきた!」みたいな感じのことがあった。

それは、息子が"慣れてくれたのかな"と感じた嬉しい瞬間だった。

息子がある時から「あのさ」「~だよね」「~なんだけどさ」「うん」と言った言葉を普通に私に使うようになった時からだ。

それまでは、敬語だったわけでもないが、そういうくだけた言い方はしてなかった。

「~だよね」と初めて聞いた時は、"あぁぁ"と感激していた。

幻のような気さえしたので、夫には、そういうことが3回あってから報告した。

「Y君と今年になって馴染んできた気がするんだ。Y君がね、くだけた言い方をするようになってくれたんだ、最近だよ」

これは結婚してから4年ほど経っていたと思う。

息子は高校3年生になっていた。

"今、~だよね"言った。

心中にんまり。

慣れてくれたと感じ嬉しかったぁ。

本当に心を許しているのとは違うと思うけど、慣れた人に使う言葉を自然に話してくれるのが、本当に嬉しかったのだ。

その頃から私の気持ちも少し楽になってきていた。

息子の前では大人としてきちんとしなきゃ、嫌われたくないとう強い思いが和らぎ、息子がいても空間に緊張をしなくなってきていた。

それから息子のしつけのことは、夫が「しつけ面の注意とかは俺がする」と結婚前に約束したので、私が口出しすることはしないでいたし、したくないとうのも本音。

それまでの生活習慣や身に付けた事を尊重し、気になることがあってもしばらくは触れずにいたが、やはり、息子の為に直した方が良いと思うことや気になる事が出てきて、言えないことをストレスに感じていた。

だが同じ頃に、夫と息子の生活面について話し合うようにし、私も慎重にであったが、こうしてもらった方が嬉しいということを夫を通さず直接言えるようにもなってきていた。

しかし「こうして欲しい」を実際息子に言う前には、紙に書きだしてみたり、こういう表現で良いの?と自分に問いながら何度も何度も練習した。

練習と言うのは大げさかもしれないが、繰り返し独り言。

自分の中で何度も解釈を重ねてから言う事に決めた。

お風呂に入りながら、通勤途中の車の中で

「こう言ってわかるかな」

「こう言う言い方はプライドを傷つけるかな?」

「こういう表現だと、10代にはうざいかな?」

「いやいやいや、一緒に暮らすんだから、伝えるべきことは伝えて理解してもらうように努力しないと!」

「そうは思うけど、やっぱり言わなくてもなんとかなるからいいんじゃない?」

...と、流しておく方が楽だと思うことも多かったが、私としては頑張った。

うざい時もあっただろうが、一緒に住む大人として家族として地道に伝えてきたつもりだ。

もちろん私の全てが正しいわけではないし、そもそも正解も不正解もないことだってある。

家庭ごとに違うルールだってある。

ただ息子が親から教えてもらえなかったことで困ることがないようにしたいと思うし、他の人と一緒に住んだ時に好かれて欲しい。

そう願っている。

【10回連載もぜひ!】40歳だった私が「14歳男子の継母」になることを決めた日/14歳男子の継母になった私(1)

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今回のレシピは、大根をたくさんもらった時、息子にも大根を飽きずにたくさん食べてもらいたくて色々と作ってみた中の一つ。

ご飯にもパンにも合うし、大根の消費にも役立つレシピです。

『大根とベーコンのクリーム煮』

14歳男子の継母になった私。4年たって突然訪れた...「息子との嬉しい瞬間」/キッチン夫婦(妻) 大根とベーコンのクリーム煮.jpg

材料(4人分)

大根...中1本(600g)

ベーコンスライス...6枚

コンソメキューブ...1.5個

水...120cc

<ホワイトソース>

バター...45g

小麦粉...大さじ4

牛乳...500cc

※市販のホワイトソースでも可

塩、こしょう...各少々

パセリ...お好みで彩りに

作り方

① 大根の皮を剥き、大きめの乱切りにする。ベーコンは5mm幅ほどに切る

② ①の大根とベーコンを鍋に入れ、水、コンソメキューブをつぶしながら入れる 蓋をして中火で20分ほどに煮る(大根が柔らかくなるまで)

③ 別の鍋を熱しバターを溶かし、小麦粉を入れて弱火で炒める

④ 牛乳を少しずつ加えながら混ぜてなめらかにする

⑤ ④でホワイトソースが出来上がったところに、②を丸ごと加える

⑥ 混ぜて2~3分に煮る  塩、こしょうで味をととのえてできあがり

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

キッチン夫婦

50代夫と40代妻、大学生の息子の3人家族。ステップファミリー(子連れ再婚家族)になって6年目。4年前から"おいしいで今日も仲良し"をテーマにブログ「キッチン夫婦」を夫婦で運営。主に日々作った料理と家族の日常をのせています。また、地元東北のおいしい食材を伝えたい思いも強く、ブログを続けている動機の一つです。夫婦それぞれが家族を思って作る料理、一緒に食事をすることで生まれる話題や会話を大切にしています。そのことが私達家族の気持ちにつながりができることを実感してきたからです。いつか本当の家族の『絆』ができることを願いながら。いつか将来息子がこの家族を振り返る時期がきた時に笑顔が思い浮かぶように。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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