<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ともみ
性別:女
年齢:47
プロフィール:中学生の息子と小学生の娘を持つお料理大好きママです。
ある日、近所に引っ越してきた中学生になる息子の同級生のAくんが「鍵を忘れて家に入れないから親が帰るまで待たせてほしい」と訪ねてきました。
携帯も家に置いてあるし、両親の電話番号もはっきりと覚えていないと言い、私自身もAくんのお母さんとは1、2度挨拶をした程度で連絡先や交友関係が分からない状態でした。
とりあえず玄関先にメモを残してきてもらい、6時頃まで面倒を見るつもりでした。
しかし、その時間になっても「まだ大丈夫」と言いゲームで遊び続けるAくん。
本来我が家では、帰宅後の自宅学習と6時頃には夕食、そして8時頃には下の子を寝かせるという生活リズムがありました。
しかし、その日だけは勉強させるわけにもいかず、特別にゲームで遊ばせていたのです。
さすがに夕食の時間になり、我が家だけが食べるわけにもいかず、アレルギーの確認をしたのち、本人の了解を得て食事を提供しました。
そして8時頃、ようやくメモを見た母親が息子を迎えにきたのです。
その母親はとくに恐縮する様子もなく、ごく普通にお礼を言って帰っていきました。
「困った時はお互い様」とは言いますが、本当に困ったのはその後で、その日以来Aくんが頻繁に遊びに来るようになったのです。
そのことについて相手の親はどう思っているのか?と思い「晩ごはんはいつもどうしてるの? お母さんは心配しないの?」と尋ねてみると、Aくんは「母親はまったく自分のことを心配しない人。料理も面倒でたまに作ってもチャーハンとか。基本的にはもらったお金で外食や総菜」というのです。
確かにAくんは食事のマナー以外は受け答えもしっかりしていて、我が家でちゃっかりゲームと夕食を満喫するあたり、親が心配しなくても生きていけそう......。
いろんな家庭があるもんだな......と、最初のうちは同情していたのですが、それが何日も続くとさすがに図々しく感じてきてしまいました。
しかも節約生活を送る我が家にとって、男の子の1食分はかなり痛い。
それに子ども達の勉強時間が削られるのも、生活リズムが狂うのも、それに対して相手の親が何も言ってこないことにも苛立ちを感じてしまいました。
そんなある日、びっくりするくらい偶然にもAくんの母親のSNSを見つけてしまったのです。
そこには「職業モデル」と書かれており、家族の顔出しはもちろん、どこに住んでいるのかが分かってしまうような写真が載っていました。
そしてAくんが鍵を忘れたその日も「お友達とランチビール!」とご機嫌な様子の写真が......。
その他にもお料理やってますアピールや、日々のコーデに優雅な外食シーンが載っているのです。
これを見た私は「SNSで他人にメッセージ送るくらいなら自分の子どもに晩ごはんぐらい作ってあげてよー!」とストレスがマックスに。
このまま都合よく我が家だけが振り回されるのはありえないと思い、何か良い方法はないものかと頭を悩ませながら、夕方にピンポーンとなってAくんがモニターに映っているのが憂鬱な毎日です。
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