字が書けなくなっても続けたい...!義父の年賀状問題/山田あしゅら

こんにちは山田あしゅらです。

『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年が経ちました。

前回のエピソード:終わりの見えない介護の日々。私の心を支えたものは...

新年ですね。

年賀状のお返事書きに追われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

年賀状と言えば、義父もつい数年前まで年賀状を結構な枚数出していました。

義父の病気は歩行が少しずつ困難になるのと同時に、手指の動きも次第に悪くなっていきます。

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箸を使うこと、字を書くことなどがだんだん難しくなっていき、箸はいつしかスプーンやフォークに代わりました。

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そして、かつては性格がそのまま現れているような義父の律儀な文字もだんだん乱れてきたのです。

義父はそれでも書けなくなることを恐れ、思うように動かない手を持て余しながら字だけは頑張って書いていました。

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しかし、メモ程度のものならまだしも公的な書類やハガキの余白のように限られたスペースへある程度整った文字を書き込むことはなかなか難しいものです。

そこで義父が思いついたのは日頃愛用していたワードプロセッサー。いわゆるワープロでした。

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こちらは愛機、東芝ルポ。

かつては一世を風靡したワープロも2000年ころには各メーカーとも生産を停止。

パソコンにとって代わられた訳ですが、ちょうどそれと同時期にリタイアした義父。

この急激な変化の波に乗れというのはこれもまたかなり難しいことだったかも知れません。

さて、年賀状に話を戻します。

几帳面で型通りを好む義父としては、年賀状はどうしても欠かせないアイテムでした。

文字が上手く書けなくなってからでもワープロの住所録機能を活用すれば、あて名書きまでは難なくできます。

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通信面は印刷会社に発注をかけ(もちろん申し込みは私がします)きれいに印刷してもらうのですが、そこは律儀な義父。

一人一人に添え書きをしなくては納得しません。

そこで、考え出したのが

「ワープロで印字→プリントアウト→1枚1枚切りばり」

という、実に面倒で細かい作業でした。

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年賀状が発売されるや否やすぐに印刷を注文。

印刷が上がるとすぐに1か月近くを費やして黙々と作業に取り掛かります。

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しかし発売から20年近く経っているこのワープロ。

時々不具合が生じます。

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大概は義父の誤操作が原因ということが多く、電話帳くらいある分厚い説明書と首っ引きで直したりしていましたが、手に負えない故障も何度かありました。

アフターサービス期間はとっくに終了してしまっていますので修理するとなるとかえってお金がかかります。

結局、そのたび検索をかけてネットで代替機を注文した方が手っ取り早いと、購入することは1度や2度ではありませんでした。

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義父と同じような人がまだまだ多いようで中古のワープロは今でも結構たくさん出回っています。

しかし、仕様が変わると義父が操作出来なくなるため、銘柄は必ず『ルポ』の同じシリーズでなくてはなりません。

ピッタリの物を探すのは結構骨が折れました。

その上新しく買ったものも中古は中古。取り寄せたワープロが果たしていつまで持つかは保証の限りではないのです。

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それでもワープロが打てるうちは義父もまだまだ元気でした。

公的な提出書類をきりばりで持ってこられるのには少々閉口しましたけどね。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

山田あしゅら

指定難病及びうつ病の義父(太郎)と認知症の義母(はな子)の介護の日常を アメーバブログ「13番さんのあな―介護家庭の日常」にて綴り始めて10年近く。 山田家介護のキーパーソンでもある50代主婦。

2017年現在、現在義父は88歳・要介護3。入院をきっかけに2017年7月、老健へ入所。 義母は92歳・要介護4。週5日のデイサービスなどでしのぎながら在宅にて介護をしている。 同居家族は夫(としお・60代・会社員)長男(一郎・30代・会社員)。 このほか結婚して独立した次男(二郎・20代・鍼灸接骨院経営)とそのお嫁さん(さくら・看護師)孫(きんとき・2歳)一人暮らしの三男(三郎・20代・会社員)と結構賑やか。 これらの日常をもとに著書『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を2017年7月に出版した。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

山田あしゅらさんのブログ:「13番さんのあな―介護家庭の日常」

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