<この体験記を書いた人>
ペンネーム:naranara
性別:女
年齢:56
プロフィール:旅行と音楽が好きなベテランOL。
私が離婚したのは夫の一言がどうしても許せなかったからです。
彼は5歳年下の美容師。
私が25歳のときに両親の大反対を押し切り、結婚。
それでも、最初はギクシャクしていた義理の親子関係も年数を重ねる度に馴染んでいき、結婚10年を過ぎる頃にはすっかり仲の良い普通の家族になっていました。
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同居はしていませんでしたが、お正月やお盆など、季節や家族の行事がある度に、夫婦お互いの実家に行き来をする、平凡で幸せな日々でした。
ある年のお正月に、私の実家へ夫婦で新年の挨拶を済ませて帰宅した際、夫が「初めて君のお父さんと一緒に炬燵で横になってくつろいでテレビを見たよ」と嬉しそうに話していました。
それを聞いた私は、やはり夫は結婚前の私の両親の反対を、ずっとどこかで引きずっていたんだな、と改めて感じたものでした。
そんな私たちでしたが、仕事でお休みが別々、かつそれぞれの友人たちと休日は出かけることが多く、少しずつすれ違うことが多くなってきました。
もともとお酒がそんなに好きではなかった夫が、友人たちと頻繁に飲み歩くようになり、帰宅もだんだん遅くなっていきました。
そんなとき、周りから耳にしたのは、なんと夫があるキャバクラの女性にハマってしまい、通っているという噂。
私は耳を疑いました。
あんなに両親の反対を押し切ってまで結婚した夫が、まさかそんなことをするなんて......。
しかも、相手は若い女性で、夫は、私と私の実家に気を遣いすぎ気疲れして、お酒で憂さを晴らすようになりキャバクラに行くことになったのだと。
この話を聞いても、夫にはしばらくは知らないふりをしていた私。
そんなある日、共通の友人たちと食事をすることがありました。
お酒も入り、みんないい気分になり、夜も更けてきた頃のことです。
すっかり酔った夫が、友人たちに私の父の悪口を言いだしました。
周りはみんな気まずそう......。
私は居ても立ってもいられなくなり、イライラも積もっていたので彼に意見してしまいました。
「毎日帰りも遅く、お酒も飲んで人前で家族のことをいうなんて最低だ」と。
その途端、彼は反論しました。
「たいした親でもないくせに!」と。
そして言い放った後、自分の口をしまった!というように手で塞ぎました。
なんということでしょう......。
そのあとのその場の雰囲気は、ご想像の通りです。
泣きながら帰宅した私は離婚を切り出しました。
夫はもちろん了承しました。
幸せだと思っていたのは私だけ。
それは勘違いでした。
結婚前の両親、特に父親と夫との関係は遂に最後まで解決することはなく、お酒の勢いでの一言が離婚の原因となったのでした。
ただ、当時は絶対に夫が許せなかった私ですが、56歳になった今、やり直す方法があったのでは、と思うようになったのも事実です。
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