性別:女
年齢:45
プロフィール:小学生の姉妹を持つ働く45歳です。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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先日、NHK朝ドラの『半分青い』の放送で、主人公のすずめと母親が電話で話をするシーンがありました。その中で、母親の「なんでもないことで電話してくれるのがうれしい」というセリフを聞いて、私はちょっとハッとしました。
私も娘が二人がいます。もし娘が遠くに住んで話す機会も少なくなったら、同じことを思うでしょう。でも、私は自分の母親に対しては、そうったことができないな、と。
母は一人で私を育てた強い人です。お金もかなりシビアに管理し、兄と私を高校卒業後も進学させて自立させました。感謝と尊敬の思いはあります。
母は兄夫婦と暮らし、自分で老後のためにマネープランを立てて作った資金で、悠々自適に暮らしています。
ただ、意志が強い分、自分の考えを押し付けてくるところがあります。
一方主人の両親は真逆で、その日暮らしをしてきたようなタイプ。老後の貯えもほとんどないようで、この先、生活保護の申請をしないと生活がなりたたないといった状況です。子供(義兄)も精神疾患を患っており自宅にいて、義父も認知症気味。日本の今抱えている問題を一気に背負ったような家です。
そのかわり、大変おおらかな性格で、私たち夫婦が若くお金がなかった頃、義父はしょっちゅう生活費の足しにと1万円くれました。今考えると、先の事をあまり深く考えていなかったからそういったことが出来たのだろうと思うのですが、そのおおらかさに助けられたことは多いです。
そして、そんな真逆の親に育てられた私たち夫婦は、経済観念がまったく違います。離婚も考えるほどです。ただし、これから子供にお金がかかってくる時期ですし、家のローンのことも考えると、私はなんとか折り合いをつけてやっていかなきゃなぁと思っています。
ところがある時、つい愚痴程度の気持ちで私の母に主人の実家の経済事情について話したところ、離婚したほうがいいのではないかと言われてしまいました。
実際私も思ったことがないわけではないことですが、離婚はしないようにしよう、と思っているところでの母の一言は、驚くほど私の背中を押しました。
ただ、実際母の意見をきいて離婚したからといって、実家には兄夫婦もいますし戻れる家はありません。経済的にもっと苦しくなるのは目に見えています。私のことを思って出た言葉だと思うのですが、愚痴に対して離婚とはあまりにも安易ではないかと、もやもやしてしまいました。
今考えると、主人の実家の事なんて言わなければわからない話なのだから、話さなければよかったのです。愚痴を言い合える間柄の母娘と、そうではない母娘がいるんですよね。愚痴を言いたいだけなんだけれど、母は親なので現実的な解決策をアドバイスしたくなってしまうわけで......
私も成人したいいおばさんですし、母が心配するようなことを不意に言ってしまったのも悪いのです。そしてなによりも、こんなことでもやもやしてしまう自分が情けないです。
本当は、主人の愚痴なんかも聞いてもらいたいですが、強く言ってしまう母と、それを気にしすぎてしまう私は、愚痴を言い合えない母娘なのです。親子といえど、プライベートなことはほどほどに話すのがベターだったと後悔しています。
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