多ければいいものでもなかった!収納たっぷりの家を今になって後悔

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:こんちぇると
性別:女
年齢:55
プロフィール:定年を目前に離職した夫と認知症の父、猫3匹と暮らしています。

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2年前に実家の家じまいを経験してから、いつかは訪れる自分達の家じまいを考えるようになり、いらなくなったものなど少しずつ片付け始めようとしています。

20年近く前に息子達3人を引き連れ、そのうち夫の両親も同居するかもしれないと建てた家は、ほぼ44坪の4LDK。夫が書斎にすると言った4畳半の1部屋を除いては7~8畳の広さの部屋にそれぞれ天井まで続く壁面クローゼット。それ以外にも2畳ほどの布団部屋や階段下収納。バリアフリーのパッケージに付属していたホームエレベータを付けない代わりに1階と2階の同じ位置に収納庫。さらに廊下にも壁面収納。広めのキッチンには大型パントリー。そんな収納がたっぷりある家に暮らしています。

結婚した時に家具は引っ越しの時に重荷になるからと一切購入しませんでした。そのこともあって洋服が収納できる壁面クローゼットなども作ったのです。また、夫の母からも収納が多いほうがすっきり暮らせるというアドバイスもいただきました。夫の実家も収納が多く、当時はすっきりと暮らしていたのも好印象で、収納の多い家を建てたのでした。

ですが、息子達が幼かった頃は収納を使ってかくれんぼができるくらいガランとしていたのに、20年経った今では隠れるところがないくらいモノにあふれています。収納が多いお陰で見た目はそれなりにすっきりとは暮らしています。でも、本当にこれでいいのか?

収納は多いほどいいなんて言われたけれど、今、この年齢になって思います。

収納に入りきらなければ潔く捨てることができるけれど、なまじっか収納が多いと溜め込んでしまいます。あらためて収納されたものを見直すと、夫の趣味のモノやDIYに関わるもの、スチームガンや高圧洗浄機などの掃除道具。そのほか、捨てられそうで捨てられないような微妙なモノ。そこに入っているモノは本当に必要なモノなのか?

さらに家を出た息子たちの持ち物(何が入っているのかわからない)も段ボールに入れられて残っています。「入れるところあるんだから置いておいて」と。

パントリーだって夫が買ってきたいろいろな食材が所狭しと詰め込まれています。乾物だから問題ないと言われても、気が付けば調味料も消費期限切れ。中身の把握ができていません。

かつてはすっきり暮らしていたはずの夫の実家も、今はモノであふれています。夫の母が認知症になり片づけられなくなったうえに、溜め込んだ洋服や靴や鞄、亡き義父の洋服や紙おむつにポータブルトイレ。もとから片付けの苦手な義弟の持ち物も加わってさらにモノであふれかえり、収納たっぷりですっきり暮らしていた家は影も形もありません。

家を建てる時、息子達がそれなりに大きくなった時のことなど、自分達の成長になぞって近未来のことは想像できていました。しかし、自分の実家の家じまいをするまでは、いずれ自分もいなくなるということまでは考えが及びませんでした。でも、今になって思います。そういうことも想定しながら家を建てるべきだったと。どこに何が入っているか、自分の管理できる適度のモノはどのくらいなのかを把握し、それにあった収納を考える。そのためには収納はたっぷりではなく「ほどほど」でよかった......。

少しずつ断捨離を始めたものの、ちっとも中身の減らない収納庫を前にため息をついています。

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