<この体験記を書いた人>
ペンネーム:NUTS33
性別:女
年齢:50
プロフィール:自営業の夫と大学生の子供が2人。私自身は正社員として事務の仕事をしながら、ダブルワーク中。
私には、もうすぐ60歳の夫と大学生の子どもが2人います。
私は正社員で事務職として働いています。
一方夫は、もう20年以上前にいわゆる脱サラをし、自営業となりました。そもそも私は、父親が同じく自営業で母が苦労していたのを見ていたせいもあり、結婚の際には「サラリーマンと結婚できてよかった」と思っていました。
でも、なんと一人目の子どもを妊娠中に「会社を辞めて自営業」となってしまったのです。
当時、若かった私は「自分のやりたいことをやってくれれば良し」などと気楽に考えておりました。共働きでなんとかできるのでは、と今となっては甘く考えていたのです。
し・か・し。
すでに年老いていた旦那の両親の介護と子育てがダブルでやってきました。夫の実家といっても大きな家ではありませんので、同居は無理です。ですので、夫の実家の近くにマンションを借りたのですが、この家賃が高い! いわゆるちょっといいところの住宅地に実家があったのです。泣く泣く高い家賃のマンションへ引っ越しました。
近距離になったことで介護は楽にはなりましたが、マンションの一室が事務所のようになり、夫の会社の事務仕事や留守番もやらざるを得ません。
夫の実家と我が家、2軒分の掃除や洗濯などの家事をやるはめになりました。しかも、小学校4年生の娘が病気で長期入院になったと同時に、義父も異なる病院に入院したり。
体力的につらかったのももちろんなのですが、なんといってもお金です。
子どもの医療費にお金はかかりませんでしたが、家族が入院すると、交通費や食費など、いろいろとお金がかかります。さらに住居費が家計を圧迫するうえに、夫の事業の収益は本当に微々たるものです。私も隙間時間にパートに出たりしていましたが雀の涙。貯金なんてとてもとても......。
義父が亡くなり、認知症の激しい義母を5年も世話して、残ったのは古ぼけた実家と夫の事業の借金。これからお金がかかる子供がいるのに、貯金はほぼゼロです。夫は、子供の学資保険まで使い込んでおりました。
さすがの私も家の貯金通帳を夫に見せて「どうにもなりません。あなたの手伝いをやめて働きに出させてもらいます」宣言をし、やっとフルタイムの仕事をすることができました。会社が休みの日や夜にはバイトもしています。何かしていないととても不安になるのです。
今、大学生の子どもが2人います。当然、奨学金を借りてます。夫は借金返済のために夜勤のバイトを重ねていますが、家計に回す余裕がありません。よく主婦向けの雑誌で「節約術」とやらの特集をやっていますが、私にしたら「節約って、お金があるおうちの話」と、節約する身分ですらない自分がとても嫌でヘコみます。「誰か、私に『節約』とやらをさせて~! いっぺんやってみたい!」って。
今でも、引き落としが待っている月末にドキドキします。「今月、あと残りこれぽっちでどうしよう」とか「こんな日々、あと何年繰り返せばよいのか」とか考えだすと不安でいっぱいになります。一時期は10kgも体重が落ちました。
そんなときは「生きてるだけでまるもうけ」「健康が一番」この言葉を唱えることで自分をなだめるのです。
誰か、気持ちを落ち着かせる魔法の言葉、ほかに知りませんか?
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