若い頃にもっと真剣に考えておけばよかった! 老後の年金生活に抱く不安

若い頃にもっと真剣に考えておけばよかった! 老後の年金生活に抱く不安 12.jpg

ペンネーム:梅雨入り宣言
性別:女
年齢:64
プロフィール:自営業の妻として40年、故郷から遠く離れた地でくらしています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

我が家は自営業で生計を立てて40年近くになります。以前は夫婦と二人の子供たちと暮らしていましたが、今は一人が独立し3人での生活です。

若いころはその時その時お金が必要で、やりたいこと、ほしいものにどうしても資金をつかってしまっていました。

特に子供たちの教育資金にとてもお金をつぎ込んでいたように思います。無理やり塾や習いごと、家庭教師などをつけ、今思えば本人が嫌がることを無理にさせて無駄なことだったと反省しています。
二人の子供たちがそれぞれ県外の大学に進学し、学費や仕送りに追われていた期間は本当に大変でした。

やっと二人が大学卒業を果たした時点でも、まだ自分たちが元気で働けるという気持ちから、国民年金の受給金額の低さなどあまり意に介すことなく過ごしてきました。

当時、国民年金基金のお誘いなどもあったのですが、支払金額の多さからとても上乗せ金額まで払う気持ちになれず、あてにならないという猜疑心の方がさきにたっていました。年金制度を信用できないという思いに逃げていたようにも思います。

そんな中、5年ほど前に夫が一時的な脳梗塞発作に見舞われ、数日入院。それからは沢山の薬を飲みながら、体調不良な日々が続いています。この時点で老後の資金に対する不安が現実となり色々と考え始めましたが、もう収入はわずかになっており、貯金のできる状況ではありませんでした。

ただ仕事の関係で致し方なく購入したマンションの家賃収入があり、これが二人分の国民年金と同額くらいになります。ですが、それでも生活を維持するには、何か仕事をしなければ無理。ただ、体力気力等を思うと今の自営をそろそろたたむ必要を感じるようになってきています。70歳近くなった夫は物忘れが激しくなり、加えての体調不良ですっかり自信をなくしています。

30~50才代の頃の余裕のあった時期にもっと先を考えて、年金基金に入っておくなり、付加年金をつけるなりしておけばよかったと、心から後悔をしています。

今、体に不都合が生じ、収入も減り、年金と不労所得のみでの生活を目前に控え、あまり老後を考えて生きてこなかった自分たちの甘さを痛感しています。

日々の節約を心がけますが、水道光熱費や健康保険、医療費だけでも結構な金額になり、考えるだけでも脂汗がでてきます。おまけにペットの犬と猫らも高齢化し、獣医にかかりながらの生活です。

しかしながら国民年金がいくら少ないといっても、やはり受給できることは有難く本当に助かります。

ただ、もしもう少し早く、切実に考えていたら、もう少し安心して老後を迎えられたと思うのです。

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