こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに 今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
前回の記事:オトコの沽券に関わる!? 義父が頑なにリハビリパンツを拒否する理由とは/山田あしゅら
義父は昔、ちょっとしたオシャレさんでした。
そして現役の頃から30年以上『サスペンダー』を愛用し続けていたのです。
その習慣はリタイア後も続き、 義父にとって『サスペンダー』は『なければ落ち着かないもの』となっていきました。
しかし、年と共に身体の自由が利かなくなってくると事情は違ってきます。
近くなるオシッコに上手く動いてくれない手先。
トイレへ向かう足取りもかつてのように素早くとはいきません。
それでも義父は『サスペンダー』をはずそうとしませんでした。
義父こだわりの『サスペンダー』。
これまたこだわる『オトコのやり方』はこの『サスペンダー』が原因とも言えるのです。
『サスペンダー』をやめてしまえば話は早いのですが道理がなかなか通らない義父にとって 長年の習慣を変えるのは容易なことではありません。
「サスペンダーやめて」と「リハビリパンツはいて」は彼にとって別問題。
同時に二つの要求を突き付けても事は上手く運ばないでしょう。
取りあえず当面の目的はリハビリパンツを使ってもらうこと。
今回義父と話し合ってみて 譲歩の兆しや、何がネックになっているのかが分かってきました。
ここは帰宅後、もう一押ししたら一気に解決しそうな気がします。
義父がお風呂に入るタイミングを見計らい
何気な~くリハビリパンツを着替えの中に忍び込ませようか?
それとも明るく「一度リハビリパンツ試してみましょうか!」と迫ってみるか?
あれこれ作戦を練っていると...
お風呂に向かう義父が
ドアの陰から私を呼び自らすすんで
と、言うではありませんかぁぁぁ!!
それはそれは拍子抜けするほどあっさりとした義父のリハパン宣言でした。
おそらく義父自身、色んな思いが交錯していたのだと思います。
結局『サスペンダー』の方はしばらくやめられず
『オトコのやり方』に多少苦労もしましたが リハビリパンツはその後拒否することなく、私たちの負担もかなり減って大助かりとなりました。
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