こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。ここに書いてきた13年間の記録をもとに 今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
前回の記事:義母のショートステイ初利用にソワソワ。子どもをお泊りに出す保護者の気分/山田あしゅら
義母のショートステイ話が続きましたが今回は義父のお話です。
義父は随分前から睡眠障害のため夜間のみ眠剤を服用しているのですが、おしっこへ行く回数が多く、フラフラの状態でもトイレに立とうとします。
夜中や早朝であろうともお構いなし。
歩行が覚束なくなってきてからは転倒に至ることも増えてきて2階から聞こえる大きな物音に私たちが飛び起きることも度々でした。
しかしポータブルトイレをベッドわきに設置してからは夜中の転倒はほとんどなくなり、導入はまずまず正解だったようです。
問題は昼間。
昼間は1階、2階のトイレを使うのですが尿意がはっきりしないせいかタイミングが上手く測れず、ほぼ毎日、失敗があります。
私も折を見てトイレに促すものの天邪鬼な義父のこと。
嫁の進言に素直には従いません。
そんなある朝のこと。
義母をデイサービスに送り出し、義父の歯医者の予約に間に合うよう私は出かける準備をしていました。
ところが出発時間がそろそろ近づいてきたというのに義父が居間で横になったまま起きて来ないではないですか。
いつもなら早々に玄関でスタンバイしているのに・・・。
少し余裕を見ながら
と、声をかけたのですが、慌てて起きあがった義父は「ああ、大丈夫じゃ」と一言。
どうやら朝食後、テレビをみながら2度寝するうちうっかり『大事な歯医者』を忘れてしまっていたようです。
けれど、嫁に声をかけられバツが悪かったのか義父は一気に不機嫌モードに。
ただでさえトイレの近い義父です。
大丈夫じゃないから声をかけてるのに・・・。
再び寝転がると、ふてくされて動かなくなってしまいました。
義父が義母のような性格ならいざ知らず
言えば言うほど意固地になってしまう義父のこと。
こちらもついつい「好きにしなさい」と捨て鉢になってしまいます。
車に乗り込むのも時間のかかる人。
結局、トイレには行かずじまいで歯医者の予約に間に合う時間ギリギリになって出発です。
毎度毎度こんなことの繰り返しがいつまで続くのでしょう。
当の本人も気づいている気配はありますがプライドが邪魔するのか『なかったこと』と決め込んでいる様子です。
とは言えこちらも我慢の限界。
私は意を決し 再び車中の「リハビリパンツ説得」を始めたのでありました。
前回の車中の説得:漂う匂いにもう限界...。プライドが高い義父にリハビリパンツを履いてもらうには?/山田あしゅら
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