若手のパワハラ訴訟のせいで職場の活気がゼロ!? 復帰した古巣は「見知らぬ職場」に変わっていました...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:まるおじ
性別:男
年齢:52
プロフィール:専業主婦の妻と高校生、小学生の子供2人の4人家族の父です。つい先日、4年近い単身赴任を終え、自宅に戻りました。

若手のパワハラ訴訟のせいで職場の活気がゼロ!? 復帰した古巣は「見知らぬ職場」に変わっていました... 27.jpg

私は50代前半の中間管理職のサラリーマンです。

転勤で4年近く単身赴任生活を送っていたのですが、2021年の2月にようやく自宅に戻れることになりました。

そして、異動先は偶然にも約25年前の若かりし頃に勤めていた職場でした。

当時はそれまで勤めていた小規模の支店からいきなり本社への転勤で、しかも今で言えば少々パワハラのようなこともあり、苦労もあったものです。

しかし、熱血的ながらアットホームなところもある居心地の良い雰囲気の中で、楽しくて過ごした思い出のある職場でした。

異動初日、私は懐かしい思いを抱きながら久しぶりに本社ビルの中に入っていきました。

当時の面影を残しつつリノベーションされて綺麗になっていた建物に感動しながら職場のフロアに足を踏み入れます。

しかし、あれだけ活気のあった職場は不気味なほど静まり返っているではありませんか。

私が大声で挨拶してもほとんど声の返ってこない状況に戸惑うばかりです。

まるで浦島太郎になってしまったような気分になり、どうしたものかと思っていると、1人だけ元気な声で返事を返してくれた女性がいました。

よく見ると25年前にもいた先輩の方ではありませんか。

思い出話に花を咲かせながら、なぜこんなにまで雰囲気が変わってしまったのかと聞いてみました。

彼女の話によると、私の移動後もずっと賑やかな雰囲気が続いていたようなのですが、10年ほど前に若い社員の1人が、会社の上層部にパワハラを訴えたことで一変したというのです。

長年在籍していた社員の大半が異動となり、残った社員たちの人間関係もすっかりぎくしゃくしたものになってしまったのだとか。

その後に担当となった管理職の人も、トラブルを恐れて歓迎会や送別会などの宴会の類は全て廃止に。

さらにここ数年は合理化と称してちょっとした職場内のやりとりまでメール連絡のみになってしまい、ほとんど会話もなくなってしまったと...。

もちろんパワハラはあってはなりませんが、いくら何でも極端すぎではないかと私は言いました。

もちろんそういう意見もあったものの、若い世代を中心にこの方が良いという声も多く、そのままになっているそうです。

そして、新型コロナウイルスで在宅勤務が取り入れられてからは、お互いに顔を会わす機会も、コミュニケーションも減ってしまいました。

私もこの職場に来て2カ月以上経っても、未だに名前と顔が一致しない同僚が沢山いるありさまです。

やっぱり仕事を円滑に進めるには、対面や飲みながらのコミュニケーションは必要だよなぁ...。

しばらくは彼女と昼休みに昔を懐かしみながら、そんな風に愚痴りあうことになりそうです。

関連の体験記:目を疑うって、まさにこのこと。教師として真面目一筋で生きてきた78歳の父がパチンコ店に...
関連の体験記:「少しだけど使って」コロナ禍の中、我が家に「ある届け物」をしに来てくれた義母の愛情
関連の体験記:「大学出て一流企業で働く長男には言えんなぁ」田舎町の雑貨店、跡継ぎ話でカチンと来た次男坊の私

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP