みなさんこんにちは。
日々うさぎの魅力を発信している「うさぎのふうた」の飼い主です。
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先日、月に1度の定期検診のため、ふうたを連れて病院へ行った際、たまたま隣に座っていたうさぎの飼い主さんと、少しだけ話をする機会がありました。
その中で印象に残っているのが、
「うちの子、絶対に抱っこをさせてくれないんです」という内容。
ふと疑問に思い、
「病院へ連れてくる時、どうやってキャリーに入れているのですか?」と聞いてみたところ、
「ケージからお部屋へ出てきた時に、キャリーへ誘導しています」という回答。
「嫌がって逃げないですか?」続けて私が質問すると
「嫌がって逃げるので、追いかけてなんとか入ってもらってます」
と苦笑いしながら答えてくれました。
私は、この方と同じ悩みを抱える飼い主さんが意外とたくさんいることを知っています。
コロナ禍になる以前、年に1回参加していたうさぎのイベントで、抱っこについて質問されることが多かったからです。
そこで今回は、うさぎの基本的な抱っこの仕方について解説していきます。
うさぎを飼われていない方は興味がないかもしれないですが、豆知識として知っていただけたら嬉しいです。
まず、抱っこをする前に知っておかなければならないことがあります。
1.うさぎは基本、抱っこが苦手な子が多い(個体差はあります)
野生では捕食される側の動物なので、拘束されると命の危険を感じます。
「抱っこ=拘束」と本能的に捉える場合があるということです。
最初の頃は「嫌がられて当たり前」くらいの気持ちで接するようにしましょう。
生後1〜2ヶ月くらいから練習すれば、比較的早い段階で抱っこをさせてくれるようになります。
ですが、人と接することが少なかった大人のうさぎは、なかなかさせてくれない子が多いですので、無理やり抱っこをすることは避け、気長に練習することをお勧めします。
2.いきなり抱っこをすると、驚いて嫌われる可能性が高い
想像してみてください。
自分より何倍も大きな生物が無言で近づいてきて、いきなり体を持ち上げられる。
あきらかに怖いですよね...。
私は、ふうたを抱っこする際、「おいで」と声をかけてからやることが多いです。
抱っこをする前の合図(声かけなど)を決めておけば意図は伝わるので、怖がられたり驚かれたりすることは無くなるはずです。
3.高い所から落ちると怪我をする可能性が高いので、慣れるまでは床に座って練習する
うさぎの骨は薄くて折れやすいです。
高所からの着地は苦手なので、50cmくらいの高さから落ちても、着地の衝撃で骨折または脱臼をすることがあります。
慣れるまでは、ラグなどを敷いた柔らかい床に座った状態で、抱っこの練習をするようにしましょう。
4.少しでも嫌がる素振りを見せたら、すぐに離してあげる
なによりもうさぎの安全が第一。
慣れたうさぎでも、長時間の抱っこには耐えられないことが多いです(個体差はあります)。
強引に振りほどき、飛び降りて怪我をする可能性があるので、すぐに姿勢を低くして床に降ろしてあげましょう。
うさぎは気分屋な一面もあるので、臨機応変に対処してあげる必要があります。
ここからは、基本的な抱っこの仕方について、写真を交えて解説していきます。
まずは頭を撫でたり声かけをして「今から抱っこをするよ」という意思表示をします。
うさぎと向かい合わせになって床に座り、片方の手はお腹、もう片方の手をお尻に当てます。
(私の場合、利き手をお尻に持ってくる方が抱っこをしやすいです)
手のひらでバランスを取りながら、うさぎの体重を支えつつ、ゆっくり上に持ち上げていきます。
自分の体に密着させて、うさぎが暴れないように固定します。この時、お尻がずれないよう、しっかり支えてあげるのがコツです。
慣れてくると仰向けの状態で抱っこをさせてくれるようになります。
うさぎにとって抱っこは、必ずしも必要なコミュニケーションの手段ではありません。
ですが、文頭でもお伝えしたように、病院へ連れて行く時や爪切り・ブラッシングの時など、抱っこを出来た方が、お互いストレスにならない場面が少なからずあります。
出来ないより出来た方が信頼関係も深まりますので、時間はかかったとしても、抱っこができるようになるまで練習しておくことをお勧めします。
ふうたの飼い主
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