<この体験記を書いた人>
ペンネーム:むらまゆ
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦。夫は46歳の公務員、義父は73歳で年金生活、義母は2年前70歳で他界。義弟は41歳の無職です。
食べ物の好き嫌いはしてはいけないと、私は小さい時から言われ続けてきました。
そのおかげで嗜好品に多少は好き嫌いはありますが、基本的に何でも食べられます。
食べ物の好き嫌いは身を滅ぼしかねないと思ったきっかけは、一昨年亡くなった義母の闘病生活を見たことがきっかけです。
義母は主治医から10年程度は生きられると言われました。
しかしわずか1年半で亡くなってしまいました。
原因を考えたところ、いろいろありましたが食生活も原因の一つではないかと思ったのです。
義母が入院中、私が「病院食はおいしくなくてもそれが治療なんだから食べてね」
そういったところ、義母は「嫌いなものを食べるくらいなら死んだほうがまし」。
入院中は病院食にほとんど手を付けず、家族に頼んで好きなものを持ってきてもらい食べていました。
退院後も好きなものだけを食べる生活を一年半続けた結果、亡くなる最後の一週間は胃腸に異常がないにも関わらず、好きなものすら食べることができず亡くなりました。
最後は泣きながら「おなかすいた、食べたい」とずっと言っていた事が忘れられません。
ちなみに義母はデパ地下のお惣菜が大好きでした。
薄味は嫌いで、肉はブランド牛以外食べれないなど、非常に偏った食生活をしていました。
義父も偏食ですが、義母の壮絶な入院生活を最後まで見ていました。
食生活を改善するかと思いましたが、全くどこ吹く風でした。
義父は2020年、心臓の大手術を行い、幸い手術は成功しました。
主治医からは普通の生活ができると言われましたが、お正月に会った時、調子が悪いみたいでずっと寝ていました。
そこで、入院中から退院後の食生活を聞いたところ驚きました。
入院中は病院食を一切食べず、その代わり持ち込んだ野菜ジュースやみかん、梅干しだけを食べていたそうです。
手術後は買い食いして、好きなものを食べていたんだとか。
入院中に食べ物の持ち込みは厳禁と言われているのにです。
入院中ですらそうなのですから、退院後は同居している義弟に買い物を頼み、好きなものだけを食べる生活を続けたようです。
「料理を作るのが無理なら、配食業者に頼んで栄養を第一に考えたほうがよいのでは」
「嫌いなものを食べるくらいなら死んだほうがまし」
心配して声をかけても、義母と全く同じことを言われました。
結局似た者夫婦かとがっかりしました。
ちなみに義父は油ものが大好き、肉類は一切食べない、味は濃いものが大好きととにかく偏食です。
義父にはお手上げですが、せめて夫には同じことを言われないようにしたいなと、これから夫婦で食生活を考えていきたいと思っております。
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