<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
私が初めてヘアドネーション(病気などで髪を失った子どもに医療用かつらを提供するため、自分の髪の毛を寄付する活動)に協力したのは6年前のことです。
小さい頃から髪の毛が太く、量も多いことがコンプレックスでした。
髪が多過ぎて、ポニーテールにしてもすぐに落ちてきてしまうし、三つ編をすると出雲大社のしめ縄のようだとからかわれました。
結婚式などでアップスタイルにすると、髪の重さで頭が痛くなってしまい、二次会の頃にはヘトヘトになってしまいます。
そんな髪のコンプレックスが生かされるのがヘアドネーションだと思い、長かった髪をバッサリと切り、ヘアドネーションの団体に送りました。
その時にカットをしてくれた美容師さんから「髪の量がしっかりとあるので、こういう方がたくさんヘアドネーションに協力してくれるとありがたい」と言われ、また寄付をしようと決めました。
私が寄付をする団体が受け付けている髪の長さに達するまでには、約2年かかるとのこと。
2年後にまた寄付をするために髪を伸ばし始めました。
伸ばすと決めてから、美容院に行く頻度がとても減りました。
以前は髪型に迷い、カラーをしたりパーマをかけたり戻したりで、その度に痛んでトリートメントをしに行くこともしばしばだったのですが、それをしなくなりました。
また、髪型を変えないことで、ヘアアクセサリーやヘアスタイリング用品を買う頻度も減りました。
以前は、パーマの時は自然なウェーブがキープできるワックスやスプレー、前髪を切り過ぎた時は前髪のポイントウィッグを買ったりしていました。
しかし伸ばすと決めてからは、スタイリングはお気に入りのヘアオイルだけ。
たまに前髪ウィッグで変化を楽しむくらいになりました。
髪を切るのは毛先が痛んできた時のみ、半年に1回くらい格安カットで揃える程度です。
美容院代を中心に、今までかかっていたお金はかなり浮きました。
そして迎えた2年後、2回目の寄付のため髪を30センチ以上切りました。
今までロングだった私がバッサリと切ったことで、職場やスポーツジムで、今まであまり話したことのないいろんな人が声をかけてくれました。
「髪切ったの? 長くてきれいだと思ったの!」
「ヘアドネーションをしたんです」
「それ知ってる、芸能人のSNSで見た!」
こんな感じで話すようになり、それがきっかけで新しい友達もできました。
軽い気持ちで始めたヘアドネーションですが、病気の子ども達のためになるだけではなく節約にもなります。
しかも髪は勝手に伸びるので、夏の暑さが我慢できれば特別に何かする必要もありません。
髪が伸び続けるかぎり、寄付をし続けようと思います。
今は、2年ぶり4回目の寄付に向けて伸ばしている最中です。
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