こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。ここに書いてきた13年間の記録をもとに 今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
前回の記事:介護者の安息だって必要だから...。義母のデイサービス利用日を増やしたい!/山田あしゅら
義母が利用していたデイサービスではリハビリパンツやパッドなどは必要な人のみ各自持参することになっていました。
毎回持って行くのも面倒なので袋ごとあずけて、なくなったらその都度、補充するようにしていたのですが家に居る時よりデイサービスの方が頻繁に替えてくれるので持参するのは 『吸収率の低いお安いもの』。(大きい声では言えませんが・・・)
デイサービスの連絡帳に「そろそろ残り少なくなりました」と書かれてあったのを思い出し 買いに行くことにしました。
しかしこの日は義母の在宅日。
義母は日中、ベッドで横になることはほとんどありませんが椅子に座ったまま、気が付くとほぼ毎回舟をこいでいます。
この頃にはテレビをみても頭に入ってこない様子で、何もすることがないから眠たくなるのも無理はないのですが・・・。
デイサービスがなくて家に居る日はどうしても刺激が少なくなってしまいます。
しかしこのままでは夜眠れなくなってしまうし・・・。
そこで散歩がてら車いすに乗せ、一緒にスーパーまで連れて行くことにしました。
前回も書いたように室内を数メートルなら手引きで移動できる義母も長い距離の移動となるとやはり車いすは必須です。
私が車いすを操作するようになってから気になったのは、家の周りの道路があまりにも車いすに不向きだということ。
とは言えここ数年、歩道など周辺の道路はかなり整備されてきました。
以前は自転車で通りかかると、カゴの中身が全て吹っ飛んでしまうほど歩道はガタガタだったのですが、今は継ぎ目部分の補修が定期的に施されているようで随分通りやすくなっていました。(交通量が多く重量車両も頻繁に通るので 随時行わないと継ぎ目がずれてくるらしいです)
ただし、それは自転車や健常な人が歩行する場合に限られます。
歩道から車道へ出る勾配は思った以上に急で車いすで通る場合はかなり注意を要します。
車道は歩道より低くなっているところが多く、後ろ向きになってから渡らないと安全に車いすが操作出来ない交差点もあるのです。
また、歩道がある大きな道路はまだマシで歩道のない路地などは特に注意が必要です。
わきを通る車を避けながら車いすを押していくと途中にあるのが
こういった暗渠のふた。(グレーチングというようです)
これも自転車くらいなら難なく通ることが出来るのですが、進行方向に沿って格子がタテになっているものは車いすの細い前輪がはまってしまうことがあるのです。
うっかり通ると突っかかり
義母が前方に放り出される恐れもあるため特に気をつけなければなりません。
さて、あれこれ用心しながら私が車いすを押していると義母も気になったのでしょう。
と聞いてきました。
いやいやいや~お気持ちはありがたいですけどね。
リハビリパンツを売ってるスーパーまでは普通に歩いても少々時間がかかるんですもの。
義母の歩きだと、たどり着いた頃にはとっぷり日が暮れちゃいます。
もしかしたら義母、歩けた頃の自分を思い出し、すいすい歩けるような気になっちゃったのでしょうか。
義母とのエンドレスな会話は家に到着するまで続いたのでありました。
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