味見は「舌」でなく「鼻」で。私の行動を左右する「香りの効用」/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回のエピソードは、ふと感じる香りがもたらす効用についてです。

前回の記事:帰省した娘に張り切って夕食を作り過ぎて...。50代になってちょっぴり理解できた母の気持ち

pixta_24168284_S.jpg「鼻がいい」と思っています。

でもそれは、どんな匂いでもかぎ分けられるという警察犬が持つような能力ではありません。

匂いに敏感なたちで、「いい香りに感じやすい」。

香りに刺激されて思い出がよみがえり、またそれを楽しいと思うこともあります。

例えば海外旅行で飛行機を降りて空港から一歩出た時の「あの香り」。

ハワイのそれは、甘ったるい、それまで嗅いだことが無いような強烈な香りでした。

京都の四条にある、とあるショッピングビルは一歩なかに入ると、どこからともなく、あの時のハワイアンな香りが漂ってくるのです。

お店にかかっているハワイアンソングと相まってなんともいえずリラックスした気分になり、用事もないのにフラフラと引き寄せられてしまいます。

そんな心地よい香りを嗅いでしまうと、ハワイでの楽しかった旅の思い出がよみがえり、ついつい財布の紐が緩んでしまうのです。

子供の頃、目いっぱい遊んでかえった夕方、近所の家々から漏れる夕食をこしらえている香りが大好きでした。

「○○ちゃんちは、煮魚」「△△ちゃんはトンカツだ!」と鼻をクンクンさせながら帰ったものです。

玄関に入るなり「ただいまー今日のご飯は何?」というのが決まり文句。

子供の頃の楽しみって夕飯でしたね。

食いしん坊のおかげで料理をするのが好きになり、味見をせずとも美味しく作れるのはきっと「鼻のおかげ」。

お玉でだしをすくって「クンクン」すれば、大抵おいしさの予想ができます。

煮物や炒めものなど味見は「舌」でなく「鼻」でしています。

匂いに心を動かされるので、気分を整えるためにもアロマオイルを使っています。

初めはたんなる興味本位でリードディフューザーを使ってみたのですが、玄関に置いてみると、家から出るときも帰ってくるときも、そこで気分がスッキリとすることが分かり、それからずっと楽しんでいます。

アロマオイルの効果は色々とあるようで、アロマテラピーとはフランス語で「芳香療法」のことだそう。

ちなみに私は甘い香りよりも、柑橘系や木の香りが好みです。

香りは、身体や心に働きかけます。

冬の乾燥した空気の香り、春の柔らかな風の香り、夏の夕立あとのアスファルトから立つ香り、秋が深まれば落ち葉も香ります。

田んぼや畑にもそれぞれ独特の香りがします。

それだけで食欲をそそられる、炊き立てご飯から湯気とともに上がる香りも大好き。

...目には見えないけれど、もしそれらがバッサリとなくなったら、なんと味気ない毎日になることでしょう。

私は、食いしん坊にならなかたし、家と会社の往復を心の切り替えなしで過ごしていただろうし、楽しみである犬との散歩はただ歩くだけになっていたでしょう。

そう思うと、たかが「香り」だけど、目に見えないからこその豊かさは必要なんじゃないかなと思う今日この頃です。

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中道あん

「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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