「収入はあるのに貯金がない」と40代になって痛感。その原因は親の教育にあった?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ゆり
性別:女
年齢:44
プロフィール:実母との微妙な関係に悩みつつ、自身の子育てについて試行錯誤中。夫と子供2人の4人家族。

「収入はあるのに貯金がない」と40代になって痛感。その原因は親の教育にあった? 23.jpg

我が家の収入は800万円です。

地方暮らしですから、収入としては少なくないはずの我が家ですが、なかなか貯蓄が出来ません。

理由は明白で、若い頃に夫婦そろってお金を使ってしまうことが多く、貯蓄に励まなかったこと。

そして子供の教育費にお金を多くかけていることの2点です。

特に問題なのは、私の金銭感覚。

まず子供の頃から貯蓄が出来たことがないまま、23歳で結婚してしまいました。

ちなみに夫の方も大した貯蓄はありませんでした。

結婚時の若さもありますが、夫婦そろって散財体質であったことは否めず、さらに私の方が大きな問題を抱えていたと思っています。

早めに結婚したのだから気持ちを入れ替えて、家計管理をしっかりとして貯蓄に励むこともできたはず。

しかし、やはり子供の頃から貯蓄をしたことがないというのは致命的でした。

貯蓄の楽しみを味わった経験がなく、刹那的に生きてきたので、将来のことを深く考えることもない。

でもお金を使う快感だけは、頭にインプットされていたのです。

結婚前の買い物の仕方はまるで買い物依存症そのものでした。

その癖は結婚してからもすぐには治らず、貯蓄をするよりは買い物を優先してしまうような日々だったのです。

人に対して面と向かって話すことはありませんが、私の金銭感覚が狂ったままになってしまったのは、正直、親の関わり方も大きいと感じています。

子供の頃からお金に関する教育は全く受けたことがありませんでした。

さほどお金に困ったこともなければ、免許を取るなどの大金が必要な時にはいつでも言えば出してもらえました。

目的を持ってお金を貯めるという経験がなかったのです。

働くようになってからもお金を遊びや買い物で使い果たしてしまうことが多く、親から貯蓄を勧められたこともありませんでした。

親はそんな私の性格を分かっていたのでしょうね。

一人暮らしをしたいと言った時には、「あなたには無理」とバッサリ切り捨てられました。

我が家に子供が生まれてからは、少しずつ教育費がかかるようになりました。

そして、私の買い物依存症の症状は、子供へと向かいました。

それなりの良い服を着せていたし、教育に良いと思ったものにはお金を惜しみませんでした。

子供も次々と習い事をやりたがり、1人で2つも3つも習い事をしているような状況が続きました。

これらは全て収入の範囲を超えた散財だったのですが、気がつき始めたのは30代も半ばになってからです。

「お金に余裕がない!」と深刻に考え始めたのは、つい最近のことです。

そして今の我が家は、少し絞ったものの、教育は子供の財産になるという考えからそれなりに出すことにしています。

その代わりファッションが大好きだった親の衣服はずいぶん質素になりました。

安い服を買うというよりは、持っているものを長く着るというスタンスでシンプルな服装になりました。

本当に少しずつではありますが、意識を高くもつだけで貯蓄が出来るようになってきました。

通帳に記載される残高が順調に増えていく楽しみも知ることが出来ました。

自身の経験から、自戒をこめて「子供にも金銭教育が必要が」だと強く感じます。

ある程度大きくなってからも、子供の様子を観察するのも大切かもしれません。

お金を稼ぐようになってから、それまでの金銭教育の結果が現れるのではないかと感じているからです。

助言や軌道修正が必要だと思った時、私達親がきちんと言えるようになっておかねば...そのためにも、私自身もまだまだ精進が必要ですね。

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