ブログ「キッチン夫婦」を運営しているべにゆうです。
前回の記事:中学、高校と息苦しかったな...。実家を片づけながら思い巡った「あの頃の私、今の私」/キッチン夫婦(妻)
40歳で初婚だった私。
それでも子供を授かり、産み、世話をし育てたいと希望をもっていた。
いろいろなリスクがある高齢出産になるだろうが、夫もその思いを理解してくれた。
そこで2年間を期限に自然妊娠で授からなければあきらめるということにしていた。
そこまでがデッドラインにするべきだと決心。
だが2年が過ぎても、コウノトリは現われぬままだった......
あきらめる方がいいとは思っていながら、すんなり"あきらめよう"という思いにもなれず、"もう1年だけ"可能性にかけた。
しかし1年後もやはり授かることはなく、年齢的な問題が大きくあきらめることにした。
もうあきらめると決めた時は、"そうか、私の人生って赤ちゃんを授からない人生だったんだ..."と悔しいような寂しいような、どこかに自分の何かを置き去りにされたように感じた。
過去に自分に赤ちゃんができたらどういう名前をつけるんだろうかとか想像した時のこと。
知り合いの小さな子供が私になついてくれて、「子供と遊ぶの上手だね」と言われた頃のこと。
学生の時お弁当を自分で毎日作っていたので「いいお母さんになれる!」なんて言われて何気に嬉しかった時のことなんかも思い出していた。
子供を授かるための積極的な治療というのはしないという選択。
特に話さなくてもこの件については意見は合っていたようだ。
お互いに言わずとも私達が不妊治療するというのは違うなと考えていたのだと思う。
年齢の他には、時間的制約、金銭的負担、そして息子への影響と負担。
夫が、ではあるが、息子に「子供作るの?」とドキッとしすぎることを聞かれたと話していたこともある。
そう、(結婚当時)14歳の息子がいたので、繊細で微妙な問題だし、人間関係、家族関係が複雑になるのは避けたいという思いもどこかにはあった。
といっても不妊の原因を病院で検査や相談したこともなく、不妊治療をすべきかの話し合いらしい話し合いも夫としたことはない。
少しだけ、病院に相談ってする?という会話をしたことはあるが、私は首を横にふり、夫もそうだよね、と同意。
だが不妊治療も全くしないで、原因も探らず、本当に子供が欲しかったと言うな、と思う方もいないかもしれない。
そういう思いもありながら、一方では、産めないならば養子を迎えるとか里親になるとかできないのかなと別な方法で子供を迎える方法はないのかと考えてしまい、夫には内緒だったが条件を調べたこともあった。
けれどやはり年齢のこと等自分達にはハードルが高すぎるとあきらめた。
事実子供は今でも欲しいと思っていて、いや......そうだな、もう48歳だしそろそろ、「欲しかった」と過去形で書くのが潔いというところだが、実ははっきり言い切るほど整理ができた心境でもない。
なんででしょうね、もう孫ができたっておかしくない年齢にもなっているのに。
だけれども良い方に考えればと、人間関係が複雑にならなかったから良かったんだと割り切るように自分の考えを持っていくようにしている。
結婚してから4~5年の間は、「子供は欲しくないの?」と親類に聞かれることが時々あった。
正直、なんて答えればいいのか......きっと私の表情は曇っていたと思う。
相手にとって聞くことは自然なのかも知れないけど、自分の年齢のことや環境と思いが交錯している心情で、正直な気持ちは口から出ない。
「あぁなかなか....」って感じで答えただけで、愛想もない。
これってきっともっと明るく答えれればいいんだろうなぁ。
別に、「子供1人はいた方がいいよ」「お父さんお母さんだって孫ちゃん楽しみにしてるでしょ」と言われる。
やぁ、至極当然と言えば当然なお話。
うん、私それすんごくわかっている。
ほんとにわかっている。
親にも孫見せれなくって本当に悪かったと思う。
これを考えると私は何をして生きてきたんだろう?って思うくらいに暗い気持ちになっちゃうのですが、時間は戻せないし....これからは後悔をしないように今に焦点を当てて過ごす。
でも、なんですよ~これは非常に繊細な問題。
きっとみんなべにゆう夫婦は"子供いらないのかな?""子供できないのかな?"って思っているんだろうなぁと思う。
口に出して言われた方が、私の方の気が"楽"なのか"苦"なのかどちらかなのかもわからない。
けれど子供を授からなくて、良いも悪いも人生に大きく関わるのは私。
欲しかったと一番願っていたのは私自身なんだよ。
っと心の中で訴えるわけですが、なるべく穏やかな表情で、「そうですよねぇ」と言うしかない。
ほんとは、私だって欲しかったんですよ!一番欲しいと思っていたのは私ですよ。
でもできなかったから仕方ないじゃないですか! て感じの心の内です。
現在、夫と結婚して家族になって養子縁組もした息子(21歳)がいる。
息子は誠実さのある優しい子で、二人と家族になれた私はとてもラッキーだ。
その息子がいるってことだけでもありがたいことだ。
色んなことに関してそうだと思う。
得られなかったものにいつもまでも囚われるのはやめにして、今あるものを大切にしたいと思う。
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今回は、夏野菜の茄子を洋風ディップとしていただく料理を紹介します。
ぜひ、パンにつけて召し上がってみてくださいね。
茄子とヨーグルトのディップ
材料
茄子...4本
玉ねぎ...1/2個
ヨーグルト...100g
にんにくすりおろし...1かけ分
酢...小さじ1
砂糖...大さじ1/2
レモン汁...大さじ1/2
塩、こしょう...各適量
サラダ油...大さじ1/2
作り方
①茄子はオーブトースターやグリルなどで皮が焦げるまで焼いて冷ます。皮をむき、フォークなどで潰しておく。
②玉ねぎはみじん切りにし、透き通るまで炒めて冷ましておく。
③ボウルに全ての材料を入れて、混ぜ合わせる。好みでパセリなどちらしていただきます。
短期集中連載:40歳だった私が「14歳男子の継母」になることを決めた日/14歳男子の継母になった私(1)
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