こんにちは。ブログ「キッチン夫婦」の夫のKです。
前回の記事:「ずんだシェイク」が思い出させる...自分を「俺」と呼び、豪快だった「ばっぱ」/キッチン夫婦(夫)
4月に社会人になり研修先の九州に旅立つはずだった21歳の息子。
コロナウィルスの影響で6月まで延期になり、先日ようやく家を出て行きました。
私が妻と結婚するまで、小学校1年生から中学校2年までの間、私はシングルファーザーとして息子を育ててきました。
息子は喘息の発作が出やすい体質だったりして大変な事もありましたが、今となっては良い思い出しかありません。
周りの人から「Kさんも子離れしないとね」とよく言われるほど、息子に目が行き過ぎていたから、妻を困らせていたこともあると思います。
今まで息子に手紙を書いた事はありませんでしたが、新たな旅立ちを機に励ましの手紙を渡そうと前々から決めていました。
私の手紙はなんだか説教くさく人には読ませられませんが、一緒に見送りに行った妻も息子に手紙を渡していました。
その妻の手紙にちょっとじんわりきたので、息子と妻の了解を得て全文をそのまま載せようと思います。
妻は下書きもせず、一筆書きのように書いたそうです。
妻から息子への手紙 ○○君へ
"○○君のこの先の人生がすばらしいものでありますように"との願いをこめて、この手紙を書きます。
私はまず先に言いたい「私と一緒に住んでくれてありがとう」。
お父さんと○○君3人で家族で暮らしたたくさんの思い出ができ、充実した日々で幸せでした。
この8年間はずっとかけがえのない大切な月日として私の心に残るでしょう。
私は愛情表現するのも下手だしフレンドリーなタイプじゃないから○○君にとって"優しい人"じゃなかったかも知れない。
"こうして欲しい"という要求が多すぎたらごめんね。
もっといい立派な大人としての見本になれなかったのかなあと自分自身反省しています。
今度いつ会えるかわからないのはとても切ないことだけど、また会える日をお父さんと2人楽しみにしてるからね。
あ、今日ほんとはうちの母も見送りに来たかったんだって。
でもあいにく職人さんが打ち合わせに来る日と重なっちゃったのでできなかったんだ。
母から「○○君によろしくね」と言われてきたよ。
うちの父も母も○○君のこと大事に思ってます。
○○君にとっておじいちゃん、おばあちゃんって思うのは無理だろうなとは思うけど、私、そしてうちの親には遠慮なく接してもらって大丈夫だよ。
宮城に帰ってきた時には、迷いなくど田舎の実家に遊びに来てもらいたいな。
今から○○君来た時には、この部屋で何を食べようかなとか想像してるんだ。
でも無理しなくていいよ。 ○○君だって都合があると思うし。
(けど、ほら~お父さんには絶対会ってね、私ももれなくいるけど)
研修中はやっぱり厳しいこと辛いことの方が多いんだろうなって想像するけど、将来のため、自分のための試練だね。
それ○○君はわかっていると思う。
一生懸命こなしていって、その先にいいことあるといいね。
くれぐれも身体は大事にしてね!
コロナも油断しないで。
風邪さえひかないで気をつけて過ごして欲しいです。
いい友達仲間ができるといいね。
年下がほとんどらしいけど、もしかしたらその中から今までと違うタイプの友達とか、あらたに一生つきあえるような友達だってできるかもしれない。
辛いことがあったら弱音を吐ける人に吐いたっていい。
でもいったん吐いたら、前を向いて頑張っていくんだよ。
無理ー!となったら、お父さんにでも相談してきてよ、もちろん良かったら私でも。
まあ、どちらかに伝われば2人に伝えたと同じです。
お父さんとは平和に暮らしていくので心配しないで。
○○君に怒られないようにお父さんは大切にします。
14歳で一緒に暮らし始めた頃から振り返ると○○君ずいぶん成長したよ。
8年近く家族としてこの家で暮らした時間は忘れません。
私に文句を言いたい時もあっただろうに、そういうことはせず、ここまでいてくれて本当にありがとう。
私にとって大事な時間だし、○○君がいてくれたことで幸せが増しました。
さて、これからの人生、大人として私が大事にして欲しいなと思うのは"相手の立場になって物事を考えること"。
それができる人になってくれたらなと思います。
あとは○○君らしく進めば良い!
精いっぱい努力すべき時には努力して楽しむ時には楽しんで。
でもあまり耐えすぎずにとも思ってますので。
これからの人生が素晴らしいものであるように願ってます。
(お父さんにはたまにLINEでもしてあげてね)
2020/6/15 べにゆうより
息子の門出の手紙に「ありがとう」と書いた妻。
妻は温厚な人柄で喧嘩はほとんどしませんが、私とは息子の生活習慣やしつけ、進路の事などで言い合いになってしまったこともありました。
私が甘やかす事、あきらめてしまっている事に対して妻は決してあきらめず息子の将来を考え、嫌がられても子育てをしてくれました。
妻は「子育てしたような気がしていない」と言いますが、してくれました!
血のつながってない息子にこれだけ一生懸命接してくれたことに、私から「ありがとう」と言いたい。
以前息子に「お父さんに万が一があったらべにゆうさんのことをお願い」と言ったことがあります。
それに対して息子は「うん、べにゆうさんには恩があるから」と答えていました。
それを妻に教えると、すごく喜ぶのかと思いきや、わずかに笑顔を見せただけで噛み締めるようにしていました。
はっきりとした喜び方はせず、何か言葉を言おうとして飲みこんでいたようです。
妻の書いた手紙は当事者にしかわからない意味もありますが、家族にとってはそれぞれが8年間を振り返り返りながら、しみじみと現在、そして未来を見つめられるように感じたので載せました。
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今回のレシピは、もっちりなパンケーキです!
息子はパンケーキが大好き。
父である私は作れませんでしたが、妻がいろんなパンケーキを作ってくれました。
はんぺんで作るもっちりなパンケーキ
材料(3~4枚分)
◎ホットケーキミックス...150g(1袋)
◎はんぺん...1枚
◎牛乳...200ml
◎サラダ油...適量
作り方
①ビニール袋等にはんぺんを入れ手でつぶす
②はんぺんと牛乳をハンドミキサー等で混ぜる
③ボウルに②とホットケーキミックスを入れてざっくりと混ぜる
④フライパンにサラダ油をひいて生地を流し入れ両面焼く
好みで バター、ジャム、はちみつなどどうぞ。
我が家のおススメは、はんぺんパンケーキには「チェダーチーズ&はちみつがけ」です。
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