<この体験記を書いた人>
ペンネーム:konohana
性別:女
年齢:53
プロフィール:主婦です。55歳の夫と新大学1年生の息子の3人暮らしです。
53歳の主婦です。
夫(55歳)のことで困っていることがあります。
それは、「AかBどちらがいい?」と聞くと、必ず「どっちでもいいよ」と答えることです。
結婚したての頃、「珈琲か紅茶どっち飲む?」と聞いたら「どっちでもいいよ」。
この反応は意外でした。
どうして、自分の好きなものを選ばないのだろうと思いますよね?
それからも「AかBかどちらがいい?」というやりとりは日常生活で何度もありました。
今も夫の意向を聞かなければならないとき、もう夫の返事は想像できるのですが、意向を聞かないわけにはいかないので聞いてみてると、結局「どっちでもいいよ」。
しかしこの返事、本当に言葉通り「どっちでもいい」のかというと...いつもそうとは限らず、いくつか意味があるんです。
1.ほんとうにどちらでも構わない
2.相手に(私に)決めさせて、自分で責任をとりたくない
3.本当は決まっているのに、自分から言いにくいので、私に察して選ばせたい
常に1ならいいんです。
問題は本音が2か3の場合です。
具体的な例でいえば、息子の高3の1学期末の三者面談が「2」にあたります。
それまで子供の三者面談は、すべて私だけで行っていました。
しかし、高3となると受験について相談したい問題が多くありました。
当時は夫も息子の受験のことを心配していたので、私の代わりに行きたいのではないかと思い、「三者面談、パパも行く?」と聞きました。
すると返事は「どっちでもいいよ」。
うーむ、こういう時も自分の意志を言ってくれないのか。
気にしすぎなのかな?
でも、夫の本心がどうなのかわからず、悩みました。
受験生の三者面談に出れば、先生に直接質問もできるチャンスです。
行くか行かないかでだいぶ違うのに......と思ったのですが、結論としては、三者面談に関しては、夫は自分が行くべきか分からず、私に決めさせたかったようでした。
父親が面談に行くのは珍しいことなので、背中を押してほしかったのかもしれません。
そして、問題なのは「3」。
これは、一番困ります。
よくあるケースはこんな感じ。
「今度、実家の母のところに様子を見に行くけれど、パパも行く? 無理しなくでいいよ」
「『別に』、どっちでもいいよ」
夫は、事情があって私の母のことを好きではないのです。
でも、「私だけ行ってくるね」と先に言うと憮然とするので、一応お伺いをたてると「どっちでもいいよ」。
「じゃあ、車出してもらって、おいしいランチ食べようか?」
そう言うと不機嫌そうな表情。
あ、やっぱり行きたくないのねと察して行かない方向で話を進めます。
「やっぱり今日は、1人で行ってくるよ。パパ疲れてるしね」
「別に行ってもいいんだよ」
「大丈夫、大丈夫」
このように、本当はこうしたい、これは嫌、とはっきり意志があるのに、それでも言ってくれないのです。
こういう時は私が忖度しなくてはならないので、めちゃくちゃ面倒です。
夫は子供っぽいところがあって、すぐ感情が顔に出るんですよね。
なので、どの答えの時も結局「どっちでもいい」という答えに対し、私が気に食わない選択をすると、機嫌が悪くなってしまいます。
そのたびに私が夫の気持ちを推し量らなくてはいけないため、「どっちでもいいよ」という返答は本当に面倒だし嫌です。
最近は「珈琲か紅茶」くらいは答えてくれるようになって、やれやれと思っています。
「どっちでも」と言われたら、小さな選択でも夫の本音を想像して決める。
これは、案外と労力のいる作業なのです。
夫よ、自分で言われたら嫌でしょ? 私もいつも「どっちでもいい」じゃ困るよ。
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