<この体験記を書いた人>
ペンネーム:シルキーロール
性別:女
年齢:53
プロフィール:専業主婦。夫56歳、社会人になったばかりの息子1人と同居中。
現在は辞めてしまったのですが、3年ほど前、家の近くのコンビニが新規店舗としてオープンした際に、パート・アルバイトの募集がありました。
家から徒歩で行けるし、以前から知っている店舗のオーナーさん(50代後半)が、2店舗目として出したお店だったので、「あのオーナーさんなら」と思い応募しました。
新店舗の店長は、オーナーの奥様(50代前半)で、一軒目のコンビニでも店に出ていました。
私もお客として訪れており「明るくて話しやすい人だな」と思っていたこともあり、早朝勤務に応募したところ、採用してもらえました。
最初の1週間はオープン前の研修ということで、一軒目の店舗で仕事内容を説明してもらいながら実際に働いて感じをつかみ、新規オープンと同時に、新店舗での勤務スタートとなりました。
働いてみると、コンビニはとにかく仕事が多岐にわたっていて、覚えるだけでも大変。
オタオタしながらそれでも楽しく仕事をしていました。
慣れて気持ちの余裕ができて気が付いたのは、店長は「気分屋」なところがあるということ。
お客様も店員も彼女の「好き嫌い」でまず分類し、好きな人は優遇しているみたいでした。
気に入ったお客様にはオマケをつけてあげること(!)もあったようです。
私はそんな店長にとって「のんびりしていて見ているとイライラする」タイプだったのでしょう、たまに「おっとりしてるよね」と嫌味っぽい事も言われました。
ですが他のスタッフと比べて仕事が遅いという事もなく、お金を頂いて働いていますから、時間内にすべきことはしていたつもりです。
私は自分に悪い点があるのだろうと思い、同じ時間に仕事をしている人に聞いてみました。
すると「普通だと思う」「私はそうは思わないけど」と言ってくれました。
気に入らないところがあるならばはっきり言ってくれた方が良いのですが、店長も長年客商売をする中で、従業員ともいろいろあり、直接言いづらかったのかもしれません。
他にも、私が嫌われた理由のひとつとして、聞き上手ではなかったせいなのかと思っています。
店長が機嫌のいいときに聞かされる会話の内容は、主にお子さんの自慢話。
お子さんたちの容姿がとても自慢らしく(お子さんは当時すでに赤ちゃんではありません)、頻繁にスマホの写真を見せてくれるのです。
ですが、私は仕事で手一杯で、曖昧な返事しかしませんでした。
もっと上手に相槌をうってほしかっただけだったのかな、と心当たりはそんな程度しかありません。
シフトも必ず店長と一緒(辞めてから他の店員さんに、それはきついわ、と笑われました)で、私の知り合いがお客さんでレジに来た際、少しでも笑顔で会話しようものなら睨まれます。
それを察したのか「私のせいで睨まれてたね。ごめんね」と後でその人に謝られてしまい、私の方もやりきれない気持ちになりました。
一年は頑張ったのですが、大昔の「嫁姑」みたいな関係にほとほと疲れて、適当に理由をつけて退職。
夜中に吐き気で目を覚ますほどにストレスが溜まっていたので限界でした。
明確な理由もはっきりしないまま極端に「嫌われる」と言う経験がなかったので、かなり辛かったです。
かといって誤解を解いて仲良くするほどの時間も関係性も築けませんでした。
冷静に考えるとコンビニのオーナーの奥様なら自分の時間もなく、精神的に余裕がなかっただけなのかもしれません。
きっと彼女にとって「のんびり余裕があるように見える」私はとても目障りだったのでしょう。
お客として通っていた頃は仲良くなれそうだと思っていたのにがっかりでした。
今もその店舗に行くことがありますが、店長と目があって挨拶しても無視されます。
私も今はもうお客なんですけれどね、やれやれです。
人間関係というものは何歳になっても難しいものです。
歳を重ねるほど一旦「良くない印象」がついてしまうと修復は難しくて、こじれてしまうのだと思い知りました。
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