<この体験記を書いた人>
ペンネーム:サンド
性別:女
年齢:44
プロフィール:夫と子供2人がいます。派遣社員です。
あれは12年前(当時の私は32歳)、コンビニエンスストアで働いていたときのことです。
私はオープニングスタッフで、平日の5日間、9時~14時勤務のパートタイムを、同期のHさん(当時36歳・子持ち)と週2か3日で分けて働いていました。
お互い小さな子供がいた私たちにはとても良いシフトで、お互い助け合いながら、メールでやり取りしてうまく回していました。
少し慣れてきた頃には、バツイチでご実家に住んでいるHさんは夜勤(夜10時~朝6時)にも入るようになっていました。
その夜勤でHさんはG君という男性と一緒のシフトに入っていました。
G君は36歳独身です。
Hさんはとても綺麗な人なので、G君は恋をしてしまったのでしょうね。
夜勤を始めて2カ月頃にG君から告白されたとHさんからメールで相談されました。
「もちろんお断りしたけど」とHさん。
G君はイケメンなんですが、実家がお寿司屋さんでボンボンだったため、36歳になっても親にお小遣いをもらってバイト暮らし。
しかもそれを自慢する勘違い男なので、魅力がなかったそうです。
Hさんが夜勤を始めて4カ月くらいでしょうか?
突然店長にHさんと私が呼び出されました。
私はお休みの日だったので、Hさんの勤務が終わる時間に事務所に行きました。
そこには、店長となぜかG君がいました。
なぜ夜勤バイトのG君がいるの? と不思議に思っていると、店長ではなく、G君が口を開きました。
「お2人に相談があります。(早朝や夕方、土日に出勤している)高校生のバイトの子たちが、あなたたちのシフトがずるいと言ってるんですよね! 土日も出てくれない?」
突然言われた言葉に私はびっくり!
店長は後ろで頷いています。
「高校生も土日にデートがしたいそうなんだよね」
(はぁ?? 何言ってるの。)
「おたくの子供たち家で待ってられるでしょ?」
(なんで高校生をデートさせるために子供留守番させて働くのよ。高校生の救世主にでもなったつもり?)
心の中でモヤモヤ葛藤していましたが、事態がわからないのでとりあえず返事は保留にしました。
事務所を出るとHさんが私に頭を下げました。
「G君がしつこいから拒絶しちゃったの。夜勤も入らないと先週店長に言ったばかりで。ごめん、私のせいで」
要するに、思いが通じなかったG君は、フラれた腹いせに私達のシフト(平日週5を二人で分ける)にケチをつけてきたんです。
そして、なぜ店長(24歳)がG君の言うこと聞くかというと、その少し前にG君が恵方巻を店で大量購入してくれたおかげで、売上がエリア1位になったそうで......。
それで店長がG君に頭が上がらないそうです。
まんまと「とばっちり」をうけた私。
そしてHさんは全く悪くない。
思えば最近早朝出勤(6~9時)の高校生の態度が感じ悪くなったなあ、とは感じてはいました。
そして最近夜勤のG君が早朝も出勤していました。
いろいろ繋がって怒りが爆発し、そのまま事務所に戻る私。
「お話はわかりました。もう一度機会を作ってください。店長とエリアマネージャーとG君、高校生を呼んでください!」
「高校生は関係ないじゃないですか!」
怒鳴るG君ですが、私も負けません。
「関係ない? 関係あるでしょ? 高校生が関係ないなら、G君も関係ないですよね! 店長! エリアマネージャーと店長とHさんと私の4人で話し合いましょう!」
G君と店長はかなり焦っていましたがもう遅い。
普段穏やかなぶん「怒ると怖い」と言われる私です。
後日エリアマネージャーと4人でお話させてもらいました。
「私達のパート募集要項は平日の9~14時となっていましたが、その後変更などありましたか?」
エリアマネージャーは何も知らなかったそうです(店長が言えなかったみたい)。
そしてこの間のことを一部始終話したら、その場で顔を真っ赤にして店長を注意してくれました。
その後、店長は異動となり、エリアマネージャーが臨時の店長になりました。
そしてもちろん私達は、そのままのシフトで働くことができました。
高校生たちへも、高校生の契約がそもそも違うことを、きちんと説明してくれました。
高校生たちは理解してくれたみたいで、謝りにきてくれました。
そしてG君は、もちろん居づらくなり辞めました。
職場に嫉妬なんて持ち込まなければ良かったのに、今頃どうしているのやら......。
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