<この体験記を書いた人>
ペンネーム:たま
性別:女
年齢:32
プロフィール:結婚4年目、ゆるく妊活中の子なし夫婦で義実家近くにアパート暮らし。夫(32)は長男、いずれは義実家に同居予定。
私たち夫婦は義実家から車で15分ほどのアパートに住んでいます。
現在結婚4年目ですが、夫(32)が最近まで単身赴任していたこともあり、子どもはまだ授かっていません。
義実家は現在、妊娠中の義妹(26)が切迫早産のため予定を早めて里帰り中なのですが、義母(56)から彼女の産婦人科への送り迎えを月1~2回ほど頼まれます。
義実家は義父(59)をはじめ義母もフルタイム勤務で、急な残業や休日出勤に振り回されながら働いていますし、家族の中で私だけが平日休みで残業も滅多にない仕事なのです。
病院が混雑したり休診したりする土日を避けて、少ない負担で通院ができます。
もちろん、はじめから私をあてにするわけではなく、普段は義母が平日に時間休を取る、もしくは仕事のない土曜にする、といった形で付き添っており、それでも都合がつかない日は私に連絡が来るようになっています。
私と義妹も仲が良く、体調が良い日は診察の帰りにランチやお茶をすることもあります。
妊活中の私にとって、義妹の話は勉強になりますし、実の姉のように頼ってもらえることはとっても嬉しいです。
嫁である以上は夫の家族の一員ですので、力になれればと思って何の違和感もなく応じていましたが、先日職場の先輩(48)とランチに行き、世間話の中でそのことを話したら、意外な言葉が返ってきました。
「えー!? お姑さんには申し訳ないけど、嫁に妊婦乗せて運転してほしいって頼むのは、私はちょっとどうかと思う。だって、万が一事故に遭ったらあなたに責任感じさせちゃうんだし、軽い事故で二人とも無事だったとしても、義妹さんも自分の送迎のせいで......って申し訳なく思っちゃうでしょ? 本当にあなたのことを考えるなら、そういう時はタクシーを使うものだよ!」
そう、驚いた様子で言うのです。
たしかに、その先輩は以前同じ職場の女性社員が妊娠した際、「何かあったら私が車出すから言ってね」ではなく、「何かあったらすぐタクシー呼ぶから言ってね」と声をかけていました。
今思うと、その言葉は「何かあったら責任取れないから、と相手を遠ざけて傷つけてしまうことなく、安心感を与えられる最善の一言」だったのだと気づきました。
人にはいろいろな考えがありますし、義母も悪気があって私に頼んでいるわけでもないので、「先輩が正しい! 義母は間違っていて非常識!」などと判断できることではありません。
ですが、今まで先輩には、どうしたらお客様や仕事仲間が気分よく過ごせるか、さらには長男の嫁としての賢明な振る舞い方や、楽しく結婚生活を送るための前向きな考え方まで教えていただきました。
彼女のことは人生の先輩として心から尊敬、信頼しているので、とても説得力があるように感じられたのです。
それから私は義妹の送迎に抵抗感を抱くようになってしまいました。
先輩との話は夫にも明かしていないので、自分の中だけでモヤモヤが膨らんでいる状態です......。
一方で、この「モヤモヤ」は、先輩の一言のおかげでより良い心遣いを学び、人として少しステップアップできた証拠、と私自身は前向きにもとらえています。
ですが、このままでは現状は何も変わりませんし、タクシーの利用は私だけでなく大好きな義家族も含めた全員のためにもなる選択です。
インターネットで調べたところ、マタニティタクシーというものもあるようなので、夫に相談してタクシーで通院するよううまく言ってもらおうかな、と考えています。
どういう風に伝えたら夫や義両親、義妹を傷つけずに済むか悩み中です。
妊娠中の義妹の病院送迎を嫁に頼む義母......皆さんは、どう思いますか?
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