20代で結婚して、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回は体調を崩したことで気付いた、家の中でプライベートな空間を持つということ。
前回の記事:それは、自分を労わる時間。コロナの影響で生まれた「50代の私の新習慣」
先日、体調を崩して数日間寝込みました。
普段ならそんなことはないのですが、コロナ騒動もあって部屋に引きこもり。
これが実に快適すぎて、具合がよくなっても部屋にこもりっきりに。
しまいには娘から「いい加減に部屋からでておいで」と言われて普段の生活に戻りました。
わが家では寝るだけに使う2階の部屋がありますが、たいてい家族は1階のLDKで思うがまま過ごしています。
たまに会話がありますが、基本、自分の世界に入っています。
大人3人と犬との生活。
ソファには息子か娘のどちらかが犬と寝転がっています。
もう一人はカーペットの床に。
私は食卓テーブルの椅子に腰をおろして本を読んだりお茶を飲んだり。
仕事をするときは、リビングに背を向けキッチンカウンターの前に立って、PC作業をしています。
座って仕事をすると集中力が続かないし、アイデアも浮かばない。
かたい木の椅子に座りつづけていると腰が痛くなってくるのです。
それで立って作業をしてみたら意外によかったのです。
その上、家族が視界に入らないので、自分だけの空間のような感じがするのも気にいっています。
このひとりの空間というのは家族がいれば贅沢なこと。
それを今回の引きこもり生活で改めて感じたのです。
布団の上でごろごろするなんて、ちょっとした贅沢な時間です。
この部屋に一人用ソファがあればお茶も読書も楽しめる。
布団じゃなくてベッドならもっと快適なはず。
そうなればリフォームが必要。
片面の壁紙は淡いブルーにしよう。
そうだこの大きな婚礼ダンスはやはり手放すか?
それともクローゼットを潰して入れ込もうか?
などなど、普段考えもしなかったアイデアがどんどんとあふれ出て、妄想が止まりません。
家族から離れ、母ではない「ただの私」として過ごす時間。
隠れ家のような書斎が欲しい、と思いました。
妄想だけでこんなにも楽しいのなら実際に書斎があればどんな感じだろう。
自分の好みの部屋の書斎を持つ。
ひと昔前なら書斎といえば、男性が欲しがったものですよね。
日本は土地が狭いので子供部屋はあっても主の書斎まで作れるご家庭は少なかったはず。
しかし、主婦だって自分の部屋でひとり時間を楽しみたいもの。
ダイニングキッチンが女性の城と言われてきましたが、もうその時代ではなくなりました。
家族の共用スペースは家族のもの。
小さなスペースでいいので自分だけの空間を作っていこうと思います。
まずはあの大きな婚礼タンスをどうすべきか、いよいよ手放す時がきたのでしょうか。
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