<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ラッコアザラシ
年齢:41
プロフィール:美味しいものを食べるのが大好き。外食先で美味しい!と思った味の再現をするのが最近のマイブームです。
40代の私の両親は、60代半ばをすぎたところ。
瀬戸内海に面した地方都市で暮らしています。
私は大学から地元を離れ、現在は夫と子供と一緒に生活しています。
互いに行き来するのは年に数回ほどです。
今は両親ともに健康そのもの。
それでも、ここ数年は会うたびに「歳をとったな」と感じることが多くなりました。
父と母の両親はいずれも、亡くなる前の数年間をそれぞれ病気を長患いしたり認知症になったりと、周囲の支えが必要な状態で過ごしていました。
体質や病気は、遺伝による傾向もあるでしょう。
もしかしたら私の両親も、長期的に支援が必要な状態になるかもしれないと今から心づもりはしています。
私には、地元を出て関西地方に嫁いだ妹がいます。
将来的に両親に介護が必要になった時には、妹と協力して両親を支えていきたいと思っています。
妹と電話すると、まだそれほど具体的ではないにせよ、両親の様子や今後のことについて話すことも多いです。
さて、先日私は両親と会う機会があり、「近い将来、何かあれば私か妹が力になるからね」と話しました。
すると、両親からは「自分たちのことは自分たちでなんとかするから、心配しないで」という言葉が返ってきました。
私と妹は「両親の世話は自分たちがする」ということに、疑問を持ったことはなく、仲の良い両親からも「じゃあお願いね」と言われると思っていたので、少しびっくり。
両親は自分たちの両親の介護をしてきたので、その大変さはよくわかっているはずです。
そして、私も妹も今はまだ子育てまっさかりで、そんな娘たちに、自分たちのことで大変な思いをさせたくないという気持ちなんだろうと思います。
両親の気遣いはありがたいとはいえ、素直に「よろしく」と言ってもらえなかったことに少し寂しさを感じました。
私の祖父母が在宅介護だった時にはもちろん、ホームに入所していた時期にも、色々と世話をしていた両親。
介護のプロではありませんが、家族だからこそできることがあると感じました。
そんな姿を見ているだけに、私と妹は自分たちも両親の力になりたいと思っているのです。
もちろん将来的には、周囲に頼らなければならない状況になることもあるでしょう。
自分たちだけ何とかできなくなった時に、安心して頼ってもらえる存在になりたいと考えています。
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