「ローンの返済を援助して」80代義両親からのSOSに、誠意ある提案をしたけれど...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ピンクの亀
性別:女
年齢:40代
プロフィール:子供のいない仲良し夫婦。誰にも迷惑かけないで元気に過ごしていくため、老後のことを今から考えています。

「ローンの返済を援助して」80代義両親からのSOSに、誠意ある提案をしたけれど... 10.jpg

私の嫁いだ先は農家の5男坊の分家で、主人を含め2人の息子(長男は私の主人)がいる核家族でした。

私たちは新婚の時はアパートに住み、子供が学校に通う頃または義両親の体調によって同居する計画をしておりましたが、子宝に恵まれず、義両親も元気でしたので別居を継続しておりました。

50代になった主人が、そろそろアパートを出て実家に戻るか家を建てるかと考え始めた頃、義両親から住宅ローンが払えなくなったので援助してほしいと申し入れがありました。

しかし、私たちは長い不妊治療での出費が重なり、借金はありませんがやっと貯金ができるようになった状態。

アパートで生活をしながら援助することは現実的に無理だったので、同居を検討することになりました。

もともと義両親が住んでいる家は、見栄っ張りな義両親が主人から数百万円の頭金を援助してもらって、無理をして建てた大きな家。

このときは長男である主人が継いでくれることも計算されていたと思います。

ただそこは二世帯で住むには間取りが使いづらく、今後長く住むであろう子供のいない私たち夫婦には無駄なスペースも多くありました。

そこで提案として、「リフォームして二世帯仕様にし、ローンの残金とリフォーム費用おおよそ1,500万円を主人が負担する」、または「同じような大きな家は建てられないけれど義両親の部屋は和室を準備するので今の土地に建て替える。その費用はローンも含めて主人が負担(約2,000万円」ではどうかと話してみました。

私は主人が決めたのならそれでよいと思っていましたし、とにかく物が多い義両親で、今後何かあったら片付けが大変だな~と思っていたので、これを機に断捨離してくれたらすっきりするなと思っていました。

しかし、その返事は「家の名義が長男になるのは嫌だ」「こだわって作った家、リフォームは困る」「人が集まるときに広い部屋がなくなるのは困る」など、歩み寄りが全くないのです。

嫁のいる息子では同居も困るという感じもありました。

結局、義両親は親戚に相談したようで、ローンは自分たちで何とかするということになりました。

が、一つはっきりしたことは主人が頭金を負担して建てた実家には戻れないということ。

ただ、私にとっては戻らなくて良いとお墨付きをもらったといううれしい結果でした。

そして意外にも主人も長男として実家を継がなくてよいとほっとしたらしく、自分で家を建てると決めたようです。

実家へは「戻れないなら他に家を建てるよ」と話し、主人も50を過ぎてからの住宅ローン返済が始まるので、夫婦二人とはいえ今後両親や実家にかかる経済的援助はできないことも念を押しておきました。

私たちにとっては夫婦二人静かに暮らせるなと安心したところでしたが、義両親は年金生活ぎりぎりで余裕のない生活。

いったい将来のことはどう思っているのだろうと不思議です。

主人の兄弟は実家に戻る様子はなく、他に家を建てています。

ということは義両親に何かあった場合は空き家になってしまうのです。

私たちはそうなった場合、相続を放棄しようと決めています。

とても売れるような家ではありませんし、土地の地目が複雑で他人には売れないという問題点もあり、資産価値としてはないに等しいでしょう。

主人は未練はないようです。

そうしなければ土地や建物の固定資産税(年間10万円ほど)や電気代など負担があるからだと思います。

兄弟たちも田舎にあるお金だけがかかる古い家はいらないというでしょう。

義両親は自分の見栄やわがままで長男との同居を選ばず、他人(お客様)との結びつきだけのためにリフォームや建て替えを許さず、人にお金を借りて、80代の今からどのように過ごしていこうと思っているのか......。

まったく困りものです。

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