<この体験記を書いた人>
ペンネーム:はりねずみ
性別:女
年齢:50
プロフィール:フリマアプリを使って断捨離を始めました。家が綺麗になっていき気持ちがいいです。
72歳と74歳の義両親ですが、楽観的な性格で「なんとかなるさ」と常に思っているようです。
例えば先日のこと。
長年飼っていた犬が亡くなって2カ月後に新しい犬を飼ってきました。
しかも大型犬で「散歩も一苦労なの」と笑いながら言っていました。
犬も長寿の時代です。
八十歳を越えて、面倒を見られるかどうかをきっと考えなかったのだと思います。
しかも、新車を購入し、それも10人乗り(!)の大型のワゴンを買っていたのです。
荷物が多く乗るし、車で寝泊りする旅行に行ってみたいという理由でしたが...。
そもそも、免許の返納を考える時期にさしかかるのでは...? とすら思ってしまいました。
買い物も好きで、安いという理由でファストファッションの買いだめ。
質がいいという理由で高級ブランドの洋服も買っています。
テレビショッピングやラジオショッピングで健康器具や家電なども買い込み、部屋は散らかっています。
しかも絶対介護施設には行きたくないと言っている義両親。
かといってありがたいことに同居もするつもりはないということです。
しかし、このような現状で、介護が必要になった場合どうするか、全く分かりません。
お金についても、旦那は奨学金で大学に行き、家を建てるときに援助の話もなく、子どもへのお祝い金も相場の額より低いです。
決して裕福ではないと思います。
「介護施設に行きたくない」ではなく「介護施設に行けない」という財政状況ではないのかと疑ってしまいます。
そんな二人の子供で一人っ子ということもあってなのか、旦那も楽観的。
我が家は、私が心配性なのであれこれ手を売ってきましたが、さすがに旦那の両親のことまでは口出ししてきませんでした。
最近、「ご両親は大丈夫なの?」と犬のことをきっかけに聞いてみましたが「大丈夫だろ、好きにさせておくのが一番」と、のほほんと言っておりました。
私は、世の中「なんとかなる」ということは、ないと思っています。
「なんとかする」ために必死で動き回る人や考える人がいて「なんとかなる」という結果に繋がっているんだと思っています。
そして「なんとかなる」と楽天的に考えている人は、そんな必死な人たちの苦労を知らずに「ほらね、なんとかなったでしょ」と笑っているイメージがあるのです。
義両親もこのまま行くと私が苦労を一手に引き受けるはめになりそうです。
そうならないために今からいろいろと考えなければならないと思っていますが、この「考える」という行為がすでに、苦労の始まりのような......。
それでも、後の祭りにならないよりはマシと自分を言い聞かせ、奮い立たせています。
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