<この体験記を書いた人>
ペンネーム:家政婦な嫁
性別:女
年齢:40代
プロフィール:まもなく50歳。そろそろ老後の準備を、と断捨離開始しました。
晩婚だった私は正社員として働いていましたが、結婚と同時に寿退社。
夫の家で同居を始め、私にある程度の貯金があったので、お金のことを深く考えることもなく過ごしていました。
ある日夫から「家計はまかせる」と言われた私。
通帳印鑑は義母が管理していたため、話しておくからあとで受け取ってとのことでした。
数日後義母から「はいこれ。西の静かなところに保管するとお金がたまるって」と風水の豆知識とともに渡されました。
その日の夜、私がお風呂から出ると義母と夫がケンカする声が聞こえました。
「嫁に来たばかりなのに、通帳渡すのなんか嫌だ」、「俺(夫)の給料を嫁に管理してもらって何がおかしいんだ」と言い争っています。
私は脱衣所から出るに出られませんでした。
そして実際家計を預かってからわかったのですが、義両親は夫のお金を自分のもののように遣っていたのです。
なるべく遣わないようにしようといった気遣いはゼロで、気づけば気づくほど納得がいかないことばかりでした。
例えばこんなことがありました。
光熱費は夫が支払っていたのですが、田舎の木造の大きな家で、真夏は長袖を羽織りたくなるくらい冷房をつけ、真冬はTシャツで過ごせるほど家じゅうに石油ファンヒーターをたく義両親。
義両親の言い分としては「お客さんが来たときに暑いと(寒いと)申し訳ないから」とのこと。調べてみると、一般家庭の2.5倍もの光熱費がかかっていました。
しかし、普段義両親がいるのは8帖ほどのリビング。
そこからほとんど動くことはないのですが、誰もいない部屋も含め家中空調をつけているのです。
もちろん義両親が外出したときも空調はがんがんに効いたままでした。
義両親がでかけた真夏のあるとき、私も外出するところだったので当然のように空調をオフにし出かけました。
するとその晩、また義両親と夫の言い争いの声が......。
聞いていると「帰ってきたら空調が切れていた。なんでそんなことするんだ」、「もう俺も独身じゃないんだ、少し節約してくれ、○○(私)だって家計を考えてやっていることなのだ」。
私のことをかばってくれた夫。
うれしいと思っていたらさらに「いいきっかけだから光熱費は折半にしないか?」と夫がいい出したのです。
そして話し合いの末、光熱費は折半になりました。
そうしたらなんと、翌日から義両親は窓を開け放ち、扇風機、首には手ぬぐいを巻いています。
え? 自分でお金を出すことになったら急に節約? と怒りにも似た悲しい気持ちになりました。
また、それまでは夕方から朝起きるまで庭や玄関のあかりを煌々とつけていて、「私たちが寝る頃、消してもいいですか?」と聞くと、周りに高齢者が多く、不幸などで夜中に誰が来るかわからないからつけておくと言っていた義両親。
ですが、このあかりもその日から消されていました。
普通は同居してくれて、多少生活も面倒見てくれている息子になるべく負担をかけないようにと親なら思うのではないでしょうか。
ですが、義両親にはそういった気持ちは微塵もないようでした。
いつか、親らしい優しい気持ちをもってくれるときがくればいいな......と思っています。
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