<この体験記を書いた人>
ペンネーム:きたいしない
性別:女
年齢:45
プロフィール:結婚して15年。義母と同居しています。
義母と同居して十数年が経ちます。
その月日とともに年齢を重ねた義母は、体調をくずすことが増えてきました。
もちろん年のこともありますが、それだけではありません。
義母の実娘(私よりも歳上)には障がいがあり、義母はその介護を担っているのです。
義姉の身の回りのお世話は一生続くもの。
義母は先の見えない苦しさ、疲れをずっと抱えているのでしょう。
実の娘とはいえ、一生続く介護をしている義母には頭は上がりません。
もちろん、私たち夫婦も義姉のこと、義母のことはフォローはしています。
ですが、義姉に関しては、義姉自身がやはり母親でないと......というところがあるので、私達ではうまくいかないことも多く苦戦しています。
義姉のことができない代わりに、家事は私がすべて行い、義母は義姉の介護に専念できる形を整えています。
そして私のこと。
私も年齢とともに身体が悲鳴を上げていますが、大病もなく、ありがたいことに数年に一回ほどしか風邪を引きません。
しかし先日、数年ぶりに寝込むような風邪を引いてしまいました。
うちには育ち盛りの子どもたちがいるので、いくら体調を崩し動けなくても、子供たちに何かしら食べさせないといけません。
その時は、主人の仕事が早く終わったので、ありがたいことにササッと作ってくれました。
主人は昔、厨房でアルバイトをしていたので、料理はできるのです。
ただ、片付けはできない人。
料理をしたあとのキッチンはまあ大変なことになってます......。
アルバイト先で片付けも教わったとは思うのですが、その時もキッチンは使いっぱなし、荒れっぱなしでした。
ですが、私も具合が悪く動けません。
どうしようもないので、食後の片付けは私の体調を見ながらと思い、とりあえず睡眠を最優先。
起きた後に対応しようと後回しにしたのです。
そんな時、うれしいことが起きました。
大変なことになっているキッチンを見た義母が、後片付けをやってくれたのです。
ここ最近は「体調が悪いから......」と、義姉のお世話以外の家事は一切やっていなかったので、驚くと同時にとても助かり、嬉しく思いました。
しかし、その数日後。
体調がよくなった私に、義母から思いもしない一言があったのです。
「体調の悪い私に洗い物させて...。体調がもっと悪くなったわ」
ショックでした。
私が体調を崩すのはごくまれなことです。
それすらも許してもらえず、こんな言葉をかけられるなんて......。
手伝ってもらって嬉しく思ったのに、こんなことになるなんて......。
そのとき受けたショックと絶望は忘れられません。
これなら這ってでも後片付けすればよかった......と心底思いました。
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