こんにちは!
夫と、大学生の息子と、高校生の娘の4人家族のあぽりです。
要介護1で一人暮らしをしている母のことを書いています。
前回、デイサービスでのモテ自慢の話を書きました。
前回の記事:すごい効果!母が嫌いだったデイサービスに行く「原動力」になったのは...
今回は、また男性の話なのですが...
ちょっぴり切ないお話です。
11月の下旬、母がT村さんからクリスマスプレゼントをもらいました。
こんな風にプレゼントをもらったのは初めてのことだったので、母はびっくり!
しばらく顔を見ないと思っていたけれど、デイサービスでは「なぜ来ないのか?」とか、たとえば亡くなったとしても、そのことが他の利用者に知らされることはありません。
T村さんは末期がんでずっと入院しており、もう余命も1か月くらいしかないとのことでした。
一時退院している時に、わざわざ顔を出して下さったのです。
「いやぁ...本当に楽しかった...♪」
と、しみじみ語るT村さん。
いい思い出になりました、と言ってくださいました。
このままだと御礼も何も出来ないまま、そしてもう顔を見ることも出来なくなるので、その前に一度会いたいと思っていたそうです。
買い物も、今日ここへ来たのも、娘さんに無理を言ってつきあってもらったそうです。
日常生活もままならない状態だったのに、母にプレゼントを渡すだけの為に来て下さったそうで...。
渡すと、また娘さんに連れられて帰っていきました。
最高の笑顔を残して。
きっとかなり無理して来て下さったのだと思います。
私のイラストは元気そうな顔で書きましたが、実際には支えてもらわないと歩けないほどだったそうで...。
母から聞いて、 泣ける泣ける...。
話ながら、母も泣く。
2人で、頂いたブランケットを見ながらT村さんを想い、泣いたのでした。
暖かそうで女性らしい色合いのブランケットを、T村さんはどんな気持ちで選んだのかな。
選んでいる時、きっと笑顔だったんだろうな。
母のところに、T村さんというサンタクロースがやってきたお話でした。
ご自分が辛い時に他人の事を想えるって、その人のお人柄が分かるような気がします。
80年以上生きてきた人の振る舞いは、それまでその人がどんな風に生きて来たのかが見えて、自分の先を走っていた人生の先輩として、赤の他人の私でさえ、誇らしく思えるのでした。
少しでも苦しい時間が少なく、最後の時を迎えられますようにと心から祈っています。
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