こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:なかなか薬が飲めない義母を手伝おうとした瞬間...スパルタ孫からの「渇!」が
薬が入っているシートは、高齢の義母でなくても開けづらいものです。
薬を湿気から守ることや
錠剤など、ほぼ同じ形のものを区別するため
この形状になってしまうのも致し方ないことかも知れませんが
義母のように何種類もの薬をそれぞれのタイミングで飲まないといけない場合
服用するたびにシートから一つ一つ取り出すのはなかなか大変な作業です。
中には、包装から出さずにシートのまま飲み込んでしまう人もあるようで
食道や胃にキズをつけてしまうケースも結構あるとか。
なるべく義母に自分で薬を飲んでもらいたいとは思うものの
結局見守りは必要ですし、こちらで取り出すのもなかなか手間がかかります。
こんな話題をブログに書いたところ
読者の方たちが『薬を処方してもらう時、一包化を頼むと良いですよ』と教えてくれました。
一包化とは
シートから出した薬を1回に服用する種類や分量ごとに袋へまとめてもらうことです。
一包化を希望する場合はまず主治医に申し出ます。
一包化してもらうには色々な条件があるようですし
義母がそれに該当するかどうか分かりませんでしたので
少し恐る恐るかかりつけのお医者さんに頼んでみました。
すると意外なほどあっさりと
「うん。いいんじゃない?一包にしておきましょう。」とすぐに承諾してくれたのです。
その後渡された処方箋には
『一包化』と記載されておりました。
これを調剤薬局へ持っていくと薬剤師さんが
1日ごと朝、昼、晩、食前、食後などその人の処方に応じて袋詰めしてくれます。
袋詰めは少々時間がかかりますので
混雑時などには処方箋を出しておいて一旦帰り、しばらくしてから受け取りに行くようにしました。
また、薬局によっては1袋ずつ名前や日にち、飲むタイミングを袋に印字してくれるところもありますので薬剤師さんに聞いてみると良いでしょう。
クスリを一包にまとめてもらってから一週間。
その後の経過は良好です。
・・・と、いうか意外な効果がありました。
最初は
こうなるんじゃないかと
袋から出した薬をお猪口に出しておいたりしましたが
義母にやってもらうと
思ったより上手に袋を開けて薬を飲んでくれます。
そればかりか今までこちらが言わなければ
全く薬を飲むことがなかった義母が
薬の袋を置いておけば、3回に1回くらいは何も言わなくても飲むようになったのです。
もしかしたら
あけにくい薬のシートを嫌がって薬を飲む気にならなかったのかも知れません。
『出来る能力』もその時その時で変化していきますから
それに合わせた対応が必要ってことでしょう。
ただし、上手くいくことばかりではありませんので
やっぱりその都度
見守りは必要なんですけどね。
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