もっとできたんじゃ...60代で認知症になり、亡くなった母。壮絶だった介護も...今は後悔の連続です

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ayuko
性別:女
年齢:42
プロフィール:母の介護を終え、自由になったはずなのに、なんだかモヤモヤが消えない日々を送っています。

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42歳の専業主婦です。

10歳、7歳の娘と同年代の夫の4人暮らしです。

私の両親は他界しています。

成長著しい孫の姿を見てもらえないことに寂しさを感じています。

実は3年前までは認知症の母の介護をしていて、家庭崩壊寸前まで追い詰められていました。

最後は穏やかに69歳で逝った母ですが、介護は壮絶でした。

しかし、いまだに母の介護はこれで良かったのかと自問を繰り返しています。

私の母は車で10分ほどのところに住んでおり、私が結婚して家を出てからも、しょっちゅう遊びに行ったり、泊りにいったりしていました。

モダンな母で、ファッションや髪型にも気を配り、外出するときはメイクも欠かさず、いつもきれいにしていました。

手先も器用で、家の中もいつも片付いていて、元気だった母。

4人兄弟の末っ子で、親戚関係も良好でしたが、姉や兄が皆亡くなり、母が60代に入ったころから少しずつ異変が現れてきました。

物忘れが多くなってきたと自覚はあったようで、昨日はお鍋を焦がしてしまったとか、外出しても鍵を閉めてきたか心配と、そわそわすることが多くなりました。

でも当時は、父も健在で頭の方はしっかりしていたので、大事にいたることはなかったのです。

そして片づけが得意というのが裏目に出てしまい、大切なものをしまったのはいいけれど、どこにしまったのかわからないということが頻発するようになりました。

ひどいときは、一カ月分の生活費をどこにしまってしまったか、忘れてしまったということもあったのです。

お金は結局出てこず、古新聞と一緒に捨ててしまったのではないかとのこと。

父とも相談し、印鑑や、お金など大切なものは父が管理することになりました。

しかしこれが、母のプライドを傷つけてしまったようで「私を騙そうとしている」と娘である私への不信は増すばかり。

様子を見に自宅へ行っても追い返されることもありました。

そして恐れていたことが現実になりました。

持病のあった父が倒れてしまい、入院することになったのです。

退院しても今までのような生活を送るのは難しいとのこと。

父は、様々な福祉サービスを利用すれば、自宅に帰ることは可能そうでしたが、問題は母です。

ショートステイなど施設の申し込みもしていますが、このご時世すぐには決まりません。

母を1人にしておくことはできないので、自宅に呼ぶことにしましたが、そのときにはだいぶ認知症が進行していました。

父が入院していることも、なぜ自分がここにいるか、ここがどこなのかも理解できないときがあるようでした。

調子が良い時はいいのですが、一度スイッチが入ってしまうと、イヤイヤ期の子どものように手が付けられなくなってしまい、家族は疲弊する一方。

もう限界!

家庭崩壊してしまう寸前のところで、グループホームが見つかり、入居することができました。

とても良い施設で、料理や掃除、家事など役割を与えてもらい、母は次第に元の穏やかさを取り戻していきました。

最後は、ほかの病気も患ってしまい、69歳で亡くなりましたが、結局、母は父が亡くなったことは知らずに逝きました。

母を引き取ってから看取るまで約5年ほど。

私の介護生活も同時に終わりを迎えましたが、母の認知症が始まる前、元気なうちに同居をするなり、近くに住むなり対策を打っておけば、もっと穏やかな毎日が過ごせたのではないかと後悔しています。

結果的に主人や、子供たちにもかなりの負担をかけてしまいました。

多くの人は自分たちがそうなってしまったとき、子供たちに負担をかけたくないと思っていると思います。

でも、兆候が見られてからでは遅いと私は痛感しました。

どのような福祉サービスがあるのかなど、主人と元気なうちに真剣に話し合っています。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

コメント一覧

お疲れ様でした。主人の親は70代。私の両親も60代後半です。早いうちに調べておこうと思います。
月並みな言葉で申し訳ないのですが、頑張りましたね。 優しいあなたですから、きっと引き取っても、施設にいた方が幸せだったんじゃないかと後悔したのだと思います。 時間薬と言いますから、いつか自分の中で昇華できる日が来ると思います。 ご両親と過ごした日々を悔やまないで下さい。きっとご両親もそれを望んでいると思います。

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