更年期、親の介護...ああ、昔のように楽しめない「50代の仲間たちとの同窓会」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:くあら
性別:女
年齢:53
プロフィール:いつになったら自由気ままに生きていけるのか毎日疑問な50代

更年期、親の介護...ああ、昔のように楽しめない「50代の仲間たちとの同窓会」 4.jpg

大学時代に仲の良かった5人グループがありました。

卒業後、5人で近況報告を兼ねてプチ同窓会をしようと誰からともなく言い出して、年に1〜2度集まるようになってから早や20年以上経ちます。

それぞれが結婚して出産し、第一子を授かった頃からのスタートでした。

子育ての悩みやストレス、旦那、舅姑の話を誰かに聞いてもらいたいと言うのが、当時の共通意識だったように思います。

ベビーカーを押して、あるいは抱っこ紐で、お腹に2人目がいても皆参加していました。

子供が幼稚園に通い出し、小学校へ上がってもこの会は継続していて、子供の発熱などで都合が悪くなれば、日を変更してでも全員が揃うように段取りしました。

話は尽きず、それでも子供の帰宅時間を気にして、いつも後ろ髪を引かれる思いで帰路についたことを覚えています。

しかし、それぞれの子供もほぼ成人し、結婚しておばあちゃんになった報告も聞くようになったここ数年、5人全員が揃うことがなくなりました。

初めはメンバーの1人が更年期障害の症状を訴えて欠席したのが始まり。

いつ治るかもわからない状況だから、と初めて4人だけでの会になりました。

次回の日程を決めて「次は5人で会おうね」と約束したものの、今度は予定していた日の数日前に「実父の具合が悪いので」と1人が欠席。

その次の時は「姑が入院して」とまた1人が、と言った感じで全員揃わなくなってしまったのです。

昔なら、「なら、日にちを変えよう」と言うと「是非そうして欲しい、みんなに会いたいから」となったはずです。

ところが「変えてもらったら申し訳ないから、今回は私抜きで楽しんで」と誰からともなく言い出し、次に欠席するメンバーも異口同音にそう言うようになりました。

先日も5人揃わず4人で会を始めたのですが、話に花が咲き始めた頃、仲間の1人に娘さんから、保育園に行っている孫が熱を出したから迎えに行って欲しいと連絡が入ったのです。

そうなると、同窓会どころではありませんよね。

その友人は食事もそこそこに帰ってしまいました。

その後、残された3人はなんとなく話も盛り上がらず、普段より早い時間で切り上げて、次の日程を決めずに別れました。

長い間続いたプチ同窓会も、このままフェイドアウトしてしまうかもしれません。

若い頃より縛られるものが少なくなって、やっと自分の時間を謳歌できるようになったと思い始めていたのですが、そうでもないようです。

改めて「人生とは...」とため息まじりに考えるようになってきました。

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