<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地内に住む独身の自営業。
近くに住んでいる同級生の事です。
彼女(Fとします)とは幼稚園から高校まで一緒でした。
私は高校卒業後に地元を離れていましたが、18年前に戻って来るとFが歩いて行ける距離にお嫁に来ていたことから、付き合いが再開しました。
それ以降、食事やお酒を飲みに何度も出掛けています。
同じ自営業ということもあって共感できる話題も多いのですが、会話に疲れる時があります。
Fが学生時代の話にこだわり続けているのです。
中でも、お酒が入ると毎回出てくるのが高校受験の話。
Fが言うには、偏差値はクリアしていたのにどうしても行きたい学科を受けさせてもらえなかったとのこと。
ちなみに、彼女が受けたかった学科というのは私が入った学科です。
結局、Hは先生が勧める学科に進学したのですが、それが相当悔しかったようで、まるで昨日の事の様に繰り返します。
「点数は取れてたんだよ。なのに、生活に役立つ事が身に着くからこっちの方がいいって、どうしても受けさせてくれなかったんだよ」
「どうして下の(偏差値の低い)科に行かせたがるのか意味が分からないよ。上の科に行かせた方が学校としてもいいでしょうに」
今では愚痴を覚えてしまいました。
確かに、Fが進んだ学科は家政の事を専門に学ぶ科だったので、卒業した時には家事の即戦力。
私が行った普通科よりは生活の役に立ちます。
でも、同じクラスだったので分かるのですが、本当の理由は点数が足りなかったからだと私は思っています。
田舎の小さな中学校だった事もあり、成績について隠しようもありませんでした。
当時、きっと点数のことは前面に出さず、先生なりに言葉を選んで遠回しに反対したのではないでしょうか。
それが仇となって今に至っているのを考えると恨めしい限りですが、私にすれば、むしろ、そこに気付いていない彼女の方がわけが分かりません。
かと言って、正直に「いやぁ無理だったでしょ」と言う訳にもいかず「先生がおかしい」と頷きながら聞いています。
すると次には、高校生活では優等生扱いをされて困った話に繋がるのです。
担任の独断で勝手に学級委員長にされてしまったとか何とか。
その話に至っては、怒られてばかりいた私とは真逆でコメントのしようもなく、ほぼ聞き流し。
それでも延々と彼女は話し続けます。
私に何か言って欲しい言葉があるのか? と悩んだ時期もありましたが、この頃は消化できない愚痴と受け取っています。
でも、何故そこまでこだわるかも理解できずに、話が出てくるたびに「何年経ったと思ってんの!? もう、いいじゃない!」と言いたくなってモヤモヤしています。
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