<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ワンタン
性別:女
年齢:46
プロフィール:結婚20年目。双子の大学生がいます。経済的なことを考えない夫との将来に疑問を感じる今日この頃。
夫とは20年前、職場のホテルで知り合い結婚しました。
私はホテルの受付、夫はホテル内のレストランで調理師をしていました。
私は結婚を機に転職し、現在も正社員で働いています。
結婚して7年目にホテルが買収され、夫も退職することになりました。
数軒のレストランから良い条件で転職の話を頂きましたが、夫は将来自分の店を持ちたいから、正社員ではなくアルバイトで働きたいと言い出しました。
当時は私もまだ若く子供達も幼かったため、学費などの負担も少なく、収入が減る不安よりも、「夫の店」の夢への期待の方が大きく、応援していました。
アルバイト勤務になった夫は、仕事は真面目に行きますが、慣れてくると「腰が痛い」「頭痛がする」「腕が痛い」などと、ちょっとしたことで休みがちに。
そんなことが続いた結果、仕事に行きづらくなり転職をするようになりました。
私には「自分の店を持つためには色々なジャンルの料理を勉強しないといけない」と言い訳をします。
最初は夫の言うことを信じていましたが、さすがに10年同じことを繰り返されると、夫のことがだんだん信用できなくなってきました。
子ども達は双子なので、進学ごとにかなりの学費が必要になります。
子ども達が中学生になった時、夫に切り出しました。
「アルバイト生活は不安定だから、自分の店を持つ気がないのなら、子ども達の学費を貯めるためにも正社員として職を見つけて欲しい」
「自分もちゃんと考えて、友人と共同経営するために動いているから心配するな」
夫からはそんな答えが返ってきました。
その時は実際に店を出すために1~2年、色々と動いていたようですが、資金繰りがつかず共同経営の話は水に流れてしまったようでした。
そのうち、子ども達は高校受験に......。
2人共家計のことを心配して、学費が安い都立高校を受験し入学してくれましたが、3年後には大学進学が控えています。
先のことを考えると再び不安が押し寄せ、夫に家庭、子ども達のことを考えてるのか聞いてみました。
「子ども達のことは考えているが、自分は人の下で働くのは嫌で、自分が好きなようにできる自分の店を経営したい!」
その一点張りでした。
家庭や子ども達のために、自分の生き方を変える気は全くないようです。
私はその時「離婚」の2文字が頭をよぎりましたが、たとえアルバイトでも夫の収入がなくなってしまうと、子ども達が今以上に大変になると思い我慢しました。
現在、子ども達は奨学金で大学に通っています。
夫は未だにアルバイトで気ままに調理師をしています。
私は口ばかりの夫との将来にモヤモヤしながら日々を過ごしています。
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