<この体験記を書いた人>
ペンネーム:せみ
性別:女
年齢:44
プロフィール:44歳の夫と中学2年生の娘と暮らすパート主婦。
私と同じ44歳の夫は、14~15年前の結婚の当初から今でも、食事は1日1食で晩ご飯しか食べません。
夫は1日3食食べる家庭で育ったのですが、若い頃に一人暮らしを始めて以降、食事の支度が面倒で晩ご飯しか食べなくなったそうです。
結婚してしばらくは、そのことを知らず、朝ご飯や昼のお弁当を用意していました。
でも、ある日夫から「1日1食に体が慣れていて、3食だと太るから、晩ご飯だけでいい」と言われたのです。
朝ご飯を食べない人は割とよく聞くので、何となくわかりますが、夫は工場で働いているので、お昼ご飯を食べないのはしんどいのではないかととても驚きました。
そして当時、私は妊娠中だったため、ひょっとして夫は私の体を心配して遠慮しているのかもと考えたのです。
「じゃあ、お弁当やめておにぎりだけにする?」
手間のかからない軽食を提案してみましたが、夫はやはり「太るからいい」と言います。
それでも、食べることが大好きな私には、どうしても夫の言葉が素直に信じられませんでした。
私の作るお弁当が出来が悪くて会社で広げられないのかと心配になってしまいました。
「お昼ご飯代渡すから、自分でお昼買うか、食べに行ってくれる?」
「本当に1日1食が体に合ってるから大丈夫。おれの体をよく見て、最近太ってきたと思わない?」
心配する私に、夫は静かにそう答えました。
確かによく見ると、夫の体は、その当時つわりが終わって食欲の出てきた私の体重増加に合わせるかのように、同じペースで太ってきていたのです。
「おれは朝ご飯と昼ご飯を食べると太るの。だから、お弁当はいりません」
夫がキッパリと言い切ったので、それ以来、夫の平日の朝はコーヒーのみ、昼食なし、晩ご飯は多めになりました。
なお、休日は夫も私や娘に合わせて1日3食食べますが、食べた後、やせるためにウォーキングに出かけます。
「私たちといない、平日の会社お昼休みの時間はどう過ごしているの?」
夫にそう聞いてみたことがあります。
「大体いつも自分の持ち場や休憩所とかで昼寝してるよ。気が向いたときだけ煎餅とかを食べてる」
なるほど、特に不自由はしていないようです。
そんなこんなで、我が家では、平日のお弁当作りがなく、お昼ご飯代も必要ないため、家事を担当している私としては、結構楽ちんに過ごしています。
ただ、私からすると、日々の夫の食生活がストイックすぎる気がしますし、健康にも悪いのではないかと何だか心配です。
ともあれ、結婚における一番のカルチャーショックでした。
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