日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「仕事や趣味で日々忙しく、幸せな63歳女性のひとり暮らし。友人から心配の言葉や同情されるのがイヤでたまらない」というお悩みに、ノンフィクション作家の松原惇子さんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?
【お悩み】
ひとり暮らしを同情されるのがイヤでたまらない
私は40代で離婚をしました。
子どもはいなかったのでその後ずっとひとり暮らしです。
月に1~2日ほどは登山をし(といってもハイキングやウォーキングに近いものですが)、毎週通う趣味サークルでは、あまった布で小物を作ったり、ボランティアに行ったりと、日々忙しく、幸せに暮らしています。
もちろん仕事もしています。
経験を活かせる職場で、自分のペースで無理なく生活費を稼いでいけています。
なのですが、友人から同情されることが多く、それがイヤでたまらないのです。
「ひとりで大変ね」「この先どうするの」などと言われると、自分もみんなと同じように幸せなのに、なぜ分かってくれないのだろうと思います。
最初に言われた時は、意味が分からず驚いただけだったのですが、いつの頃からか、同情のような気持ちや行き過ぎた優しさのように感じ、心配の言葉をかけられるのが、とてもイヤになりました。
宮城県 F・Sさん(63歳)
【おこたえ】
主婦も独り身もどっちも幸せ 人の思いは変えられない
私も若い頃、どれだけ、人から同情されてきたかしれない。
幼なじみの主婦グループに会うたびに、「ひとりでよく寂しくないわね」と、まるで壊れたテープレコーダーのように言われたものです。
でも、いまの私は、ひとりだろうがふたりだろうが、そんな数字に興味がないので平気。
本音で言うけど、主婦と独り身の人って、交わることがないのよ。
なぜなら、どっちも、自分の方が幸せだと思っているから。
そう思わないと生きていけないのよ。
自分を否定するのは悲しいでしょ。
だから、人に理解してもらおうなんて考えない方がいい。
自分が幸せならいいじゃないですか。
自分を理解しているのは自分だけ。
人は自分の思いたいようにしか思わない。
人の思いを変えることはできないのよ。
ここに気付いてほしい。
今日からは、人を見ないで、空を見ながら歩きましょう。
●松原惇子さん(ノンフィクション作家)
※記事に使用している画像はイメージです。
【まとめ読み】あなたの意見は...?「お悩み相談」記事リスト
おすすめ記事:3年間、単身赴任している夫。戻って来てほしいのかわからない...。58歳女性の悩み/お悩み相談
おすすめ記事:自分の子どもたちと疎遠の義母。後悔のないよう、親らしいことをしてほしい/お悩み相談
おすすめ記事:68歳、弱ってきた足腰のための運動がどうしても続かない/お悩み相談
おすすめ記事:寂しいような、情けないような...悩みを素直に打ち明けられる友人がいない/お悩み相談
おすすめ記事:68歳。記憶力、聴力、視力、足腰の痛み... 体のあちこちが衰えまくりで先行きが不安です/お悩み相談