「人生をかけて嫁イビリしてきた義母」が認知症になった結果...⁉ 医師からの「驚きの説明」/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

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「人生をかけて嫁イビリしてきた義母」が認知症になった結果...⁉ 医師からの「驚きの説明」/かづ pixta_71975744_S.jpg

姑の介護に関して無関心を決め込んでいた夫と舅に怒鳴ったところ、ついに観念したのか、夫の休みに舅と一緒に地域包括支援センターに行くことになった。

けれどもそこに私が行かないと、夫と舅にいい加減な話しにされてはたまったもんじゃない。

私は姑が認知症で診て貰っている病院に、一時預かりなどの相談をしてみた。

当然の事ながら、はいそうですかと入院などさせてはもらえない。

そこで認知症などを専門に扱っている病院を紹介して貰い、受診後に事情を説明し、検査などで2週間ほど入院をさせて貰える事となった。

その間に姑の今後の生活などを考えて、自宅のリフォーム等も一気に話を進める事にした。

地域包括支援センターに夫と舅と共に行き、とりあえず色んな話を聞いて出来るものは申請する事にした。

ところが予約の時間になって担当者の前に行くと、椅子が2つずつ並んで2列ある所に、夫と舅が揃って私を前に座らせようとする。

「申請出来るのはあんたら二人なんやから、あんたとお義父さんが前に座るんやろな」

そう言う私に夫と舅がこれまた揃って「いや介護の事でよう知ってるのはかづやから」だの「僕が話聞いても分からんから」だの言い出す。

担当者の前で誰がどこに座るのかで小競り合いをするなど、みっともないと思わないのか。

「時間も限られていますので、ご主人と息子さんがこちらに」と担当者が促してくれてやっと座った。

あらかじめ私が相談に行っていたので、だいたいの姑の状況は担当者は分かってはくれている。

けれども申請となると、それを夫と舅に確認しながらになる。

担当者が「○○が□□なんですね?」と問うと、舅は「さぁ? どうやったかなぁ?」と言い、「この様な状況だとお嫁さんからお聞きしていますが?」と問われると、夫は後ろを振り向いて私に向って「かづが説明して」と言い出す。

そのたびに「一緒に住んでてここ数ヶ月何も見てへんかったん?」と睨み顔で言うと、舅は黙り込んでしまい、夫はまたもや「僕仕事行ってるやん」と言う。

色々決めなければいけない事をあらかじめ自宅で話して来ているのに、その後は担当者さんから何を聞かれても舅は黙ったままで、夫はチラチラ後ろの私を見ているだけになった。

どんどん時間が過ぎる一方になり、担当者さんが「他に何かありますか?」と水を向けてくれたのにも関わらず、なんと舅が口に出したのが「他に何かあったか?」で、夫は振り向いて私に向って「後、かづなんかある? あるんやったら言うときよ?」で、思わず暴れそうになった。

夫と舅の態度は、あたかも私が何も言わなかったからこうなったと言わんばかりで、このまま帰る事になって困った事になっても自分たちの責任ではないと言っているかのようだ。

私は大きく深呼吸して、キレるのは今じゃないと思い直した。

「あのですね、お義母さんはこんな状態でコウでアアで」と夫の後ろから担当者さんに説明しだすと、夫がすかさず私と席を変ろうとする。

「いやあんたはそこに座っとけよ! 本来ならあんたとお義父さんとで言わなあかん事やろが!」

夫は再び席に座った。

「この人らが説明もせず、申し込みや手続きもせずにこのまま帰られたら私が困ります。介護も家事も育児も全部私一人にさせる気満々で居るのに、手続きや申請すらしてくれる気の無い人らですんで! 私が説明します!」

担当者さんは面食らったようだったが、その方が話が早いと察してくれた。

そこからは前回まで相談した内容に加えて、医師から言われている事や、どんどん認知症が進んでいる様で(私以外の)家族が認識出来なくなってきている事も説明した。

当時はまだ介護保険制度が始まっておらず、介護認定と言うもの自体が無かったので、こちらからどんどんと申請やらなんやらをしていかないと、何も受けられなかった。

その後一通りの申請や手続きとリフォームの手配を数日かけて済ませ、姑が退院する日がきた。

その日、夫はどうしても休めないと言い、かと言って舅を連れて行ってもむしろ足手まといになるので、私は一人で姑を迎えに行った。

入院によって認知症が進むと言われていたが、元から舅と夫の事など分かっていなかったので期待はしていなかったが、迎えに行った時に私の顔を見て私の名前を呼んだ事には、病院のスタッフも驚いていた。

入院する際に、私は全てとまでは行かないが、姑から受けた嫁イビリの数々を話し、舅も息子である夫も、姑の事に関しては全くの無関心だと言う事を話していた。

だから大変なんですとも。

退院時の診察と説明を受けた後、私だけが診察室に残る様に言われ、姑は看護師さんが待ち合いで見ていてくれた。

「長年、あなたの事だけが頭に残っているんでしょう。むしろ普段から関係が薄いご主人や息子さん達にお孫さんの事は、彼女の中ではこれからもっと消えて行きます」

医師から色々説明を受けたが、その中でこう言われたのが私を更に落ち込ませた。

私を一番に忘れて欲しいのに...

つづく

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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