周囲を自分のファンにする「ギブ&ギブ&ギブ」ルールとは?

「最近。ツイてないな~」という方、いませんか? では「運」がちょっとした習慣で劇的に変化するとしたらどうでしょう? 今回紹介するのは、20代で来日し、貯金残高3万円の極貧生活から、成功者へと駆け上がったインド人実業家、サチン・チョードリー氏の「小さな習慣」。必要なのはたったの1分。サチン氏が成功者に学び、実践してきた「運のいい人」になるための方法をご紹介します。

※この記事は『「運がいい人」になるための小さな習慣 世界の成功者が実践するたった1分のルール』(サチン・チョードリー/アスコム)からの抜粋です。

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■1分の習慣
「ギブ&ギブ&ギブ」で与え続ける

ビジネスシーンでは、「ギブ&テイク」という言葉がよく使われます。これは何かを提供する代わりにその見返りを求める、五分五分の関係を意味する言葉です。しかし、私の考え方は少し異なります。「テイク」を求めず、ひたすら「ギブ」するのです。言うなれば「ギブ&ギブ&ギブ」。

とにかく与え続けるくらいがちょうどいいというのが私の考え方です。ギブとはつまり、相手に何かを与え、貢献すること。「ギブ&テイク」を前提とすると、これは「貸し」になりますが、それでは意味がありません。「いくら貸したから、いくら取り立てなければ」などと考えるのではなく、損得勘定抜きで提供し続ける〝気前のよさ〟こそが、相手の心に残るギブなのです。

 

私がソニーの出井さんに与えた「ギブ」とは

私は日頃から、さまざまな立場の人とお付き合いをしています。なかには私よりもはるかにステータスの高い人も少なくありません。ソニーで会長職まで経験なさった、実業家の出井伸之さんもその一人。

出井さんといえば、ソニーで10年間にわたってトップを務め、経団連の副会長も5年務めた方です。当然、経験や人脈、情報網など、どれをとっても私など足元にも及びません。本書を手にした方のなかには、ご存じの方もいるかもしれませんが、そんな出井さんは、私のある著書に推薦文を寄せてくださったことがあります。

なぜそうした親密な関係を築くことができたかといえば、これも「ギブ&ギブ&ギブ」の賜物でしょう。出井さんは日本では広範囲にわたる人脈を持っていますが、東南アジアなどの新興国との付き合いは、比較的手薄でした。そこで出井さんが東南アジア圏でのビジネスを手がける際、私がインドやシンガポールのビジネスパートナーを紹介した経緯があります。

もちろん、仲介料をいただくような話でもなければ、私自身がパートナーとして参加する案件でもありません。純粋に、出井さんの仕事に貢献できることが、私は嬉しかったのです。

おそらく、出井さんはこうした私の仕事に感謝してくださっていたのでしょう。出版に際して推薦文をお願いしたところ、二つ返事でOKしてくださいました。まさに「ギブ」の心得によって得られた、百万の援軍といえます。

しかしここで、「自分にはサチンさんほどの人脈も資金もないから、他人に与えられるものなんてない」と考えてしまう人もいるのはないでしょうか?

大きな間違いです。どんな人でも誰かにギブできるものを必ず持っています。たとえば、まだ若く、ビジネスパーソンとしては未成熟な人でも、その世代のマーケティングには長けているはずです。若者のあいだで流行っていることを、切に知りたがっている人は少なくありません。女性であれば女性ならではの感性、あるいは母親という立場からのアイデアを提案できることもあるでしょう。

企画会議の席でも、男である私にはどう逆立ちしても思いつかない着想が、女性スタッフから飛び出すことは珍しくありません。ひとつのコツとして、打ち上げや会食などの場で誰かと雑談をするときには、相手についてのキーワードをストックする習慣を身につけるといいでしょう。

「来月、妻の誕生日なんだ」

「今年は子供が受験を控えていて大変だよ」

「もうすぐ孫が生まれるんだ」

会話のなかで何気なく触れられた情報を、できれば忘れないようすぐにスマホや手帳にメモすることをおすすめします。こうした情報を確実に押さえておいて、たとえばその人の奥様の誕生日が近づいてきた頃に、「奥様の誕生日におふたりでどうぞ」とワインをプレゼント。

また、お子様の受験には学業の神様のお守りを、出産のタイミングでは安産祈願のお守りをプレゼントするなど、高価なものでなくてもタイムリーな心遣いは、必ず相手の胸に残ります。たったひとつの「ギブ」でも、それがお互いの心の距離をぐっと縮めることになるのです。

誰にでも与えられるギブが「言葉」と「時間」もっと簡単に、誰でも与えられるギブがあります。それは「言葉」です。私の周囲にも、何かの折に「サチンさん、何か困ったことがあったらいつでも相談してよ」と言ってくれる人がいます。

これは社交辞令のようでもありますが、重要なのは「私はあなたのために動くつもりがありますよ」と、はっきり言葉にして表明している点です。

言い換えれば、こちらの味方であることを伝えてくれているわけですね。そんな相手のことを嫌う理由はひとつもありません。私はきっと、この人が本当に困っているときには、できるかぎりの協力を惜しまないでしょう。ならば、自分も同じことをすればいいのです。

あるいは、誰かが忙しいときにあなたに手伝う時間があるなら、それはあなたにしか与えられないギブです。「ギブ&ギブ&ギブ」の精神を常に持ち続けていれば、気づかないうちにあなたのファンが周囲に増えているはずです。

こうした関係ができあがっていると、「信頼」を得ることができ、仕事もスムーズに進められますよね。それこそが、あなたが受け取る「テイク」です。

<この習慣のまとめ>
「ギブ&ギブ&ギブ」で与え続ければ
「信頼というテイク」を受け取ることができる

■小さな習慣で「運がいい人」に!その他の記事はこちら

H1_「運がいい人」になるための小さな習慣.jpg40個の「1分の習慣」に加え、実践した人の体験談も紹介されています

 

 

サチン・チョードリー

1973年、ニューデリー生まれ。法人/個人向けの経営コンサルティング、講演・セミナー事業を行うAVS株式会社代表取締役会長。
幼少時に外交官の父親に連れられて初来日、バブル期の東京で過ごし、1996年に再来日。言葉の壁や差別など不遇の日々を送るが、印僑大富豪から「ジュガール」の教えを受けたことが大きな転機となり、母国インドはもちろん日本、アジアでも数多くの事業を成功に導く。その活躍がテレビ東京「カンブリア宮殿」など多くのメディアで紹介され、セミナーには2000人以上が殺到する人気講師に。2016年12月には世界三大投資家であるジム・ロジャーズ氏とともにビッグイベント「MASTER OF WEALTH(マスターオブウェルス)セミナー」を成功させるなど、現在最も注目される実業家のひとり。

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『「運がいい人」になるための小さな習慣 世界の成功者が実践するたった1分のルール』

(サチン・チョードリー/アスコム)

特別な努力を要さず、むしろ簡単で、それこそ「1分でできるような習慣」を実践するだけで、あなたを「運がいい人」に変えてくれる……。世界的に注目を集めるインド人実業家のサチン・チョードリー氏が気づき、実践した「小さな習慣」を40個紹介。1つ選んで実践するだけで「簡単さと思いもよらぬ効果」におどろくはずです。「ささやかな視点」や「意識の切り替え」で実践できるので、続けるのも簡単。「理想の人生」を手に入れるために、ぜひ参考にしたい一冊です!

この記事は書籍『「運がいい人」になるための小さな習慣 世界の成功者が実践するたった1分のルール』からの抜粋です
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