「普通は」「常識」という言葉は親自身の欲求
まず、「普通は」「常識」と言われたら、発した側がこちらの行動を強烈にコントロールしようとしているセリフだと気づきましょう。
「普通」「常識」は、時代によって、地域によって、家庭によって、個人によって、異なります。どちらもあってないような、形のないあやふやなものです。少なくとも、親に断定できるレベルのものではありません。
「普通はこうするのに」「そんなの常識だ」という言葉に不快になっても、その親の価値観を信じる必要はありません。もしこのような言葉を使用されたら、「過度な一般化」の部分は真に受けないようにしてください。
そして、心の中で「この人は自分の欲求を認められず、素直に言語化できないから、こういう言い方をしているのだな」と考え、「普通も常識も本当の問題ではなくて、親が自分にそう動いてほしいのだな」と結論づけましょう。
そのうえで、ご自身はどうしたいか考えられたらベストだと思います。
もちろん親の要求をすべて断ってもいいですし、できる範囲で応えてもいいでしょう。何より、不必要にご自身を責めることがないように、不快感は軽くしていくことが大切です。
■「普通は」「常識」という言葉は、親の押しつけにすぎない。
■親の「過度な一般化」の言葉は、真に受けなくていい。