【断捨離】やましたひでこさん提唱! スッキリした部屋を保つための「やめる生活習慣7」

(4)安心感だけで買いだめしない
災害に備えて買い置きの必要性が見直されています。

ただし、備蓄と買いだめは違います。

買いだめは足りなかったらどうしようという不安や、安いから買っておこうといった計画性のないものであり、備蓄は期間や収納する空間を考えて、適正在庫を確保することです。

各自治体も「日常備蓄」として、災害に備えて特別な準備をするのではなく、普段使っているモノを常に少し多めの状態でキープすることをすすめているようです。

食品庫の備蓄はまさに日常の食事としても食べ、数が減ったら増やすローリングストックがおすすめ。

トイレットペーパーや水も過剰在庫にならないよう注意してストックするくせをつけましょう。

必要な備蓄量に合わせた収納場所の確保も必要です。

過剰にならない、一定量の保存を心がけたいものです。

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食品は古いものから食べ、食べたら補充するローリングストック方式で。

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半分ぐらいの量が減ったら補充するなど空間に対しての適正量も考えて備蓄を。

(5)スペースを確保する前に衝動買いしない

洋服の衝動買いは、ついしてしまいがちです。

仕事で地方に行ったときなどに、パッと見て気に入ったものを衝動買いすることがあります。

でも、これは断捨離をしている者だからこそできるワザかもしれません。

今の自分に合った「旬」の洋服を買うのはもちろん悪くありませんが、それもすべてスペースが確保されてから、が原則です。

そのためにも買ったら捨てるのではなく、先に捨ててから買うくせをつけます。

洋服なら、クローゼットの古い服を捨て、新しい服を入れるスペースを確保してからにします。

洋服以外のモノも同じ。

モノはイン→アウトではなく、アウトが先、そのあとにインというのが断捨離の考え方です。

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ほぼガラガラのやましたさんのクローゼット。ここまで空間に余裕があれば衝動買いもOK。

(6)モノを種類に分けて片づけようとしない

断捨離をするときは衣類、キッチン道具、本といった種類別ではなく、机の上、引き出しなど空間別に片づけるくせをつけます。

なぜなら空間を整えることこそ重要だからです。

それも小さい空間から始めると失敗がありません。

最初は財布の中、ポーチの中というごく小さい空間から、机の上、引き出しの中、本棚の一段へ、それができれば棚全体、というように範囲を広げていきます。

すると棚の置いてある床、というようにだんだん周りまできれいにしたくなります。

ひとつの空間を成功させると、次々に断捨離してみたくなるはずです。

収納するときは全体量を収納スペースの7割にします。

こうするとモノの通り道ができ、出し入れがスムーズです。

ガラスの食器棚など外から見える収納は5割に。

ひとつひとつがゆったりして、モノ自体が生きてきます。

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引き出しの中は7割収納で。下着やスカーフ類などはひと目で見やすいよう立ててしまう。

(7)今、必要のないモノは家の中に入れない

捨てることがなかなかできないなら、入ってくるモノを断つくせをつけましょう。

すなわち断捨離の「断」で、重要なことです。

化粧品のサンプル、街角で配るティッシュなどは本当に使うと思うときだけもらい、もらったなら溜めておかないですぐに使うこと。

そのまま放置してはただのごみと同じです。

おまけ、粗品、景品なども使う必要がなければ潔く断ります。

そうすればあとで捨てる苦労がないのですから。

人づき合いに関しても同様で、年賀状やお歳暮など面倒くさいなどと思うようならしおどきと考え、やめるのもひとつの方法です。

年賀状はSNSの利用が普及しているのでいつも会う人に出すのはやめた、という人も増えているようです。

もしこれらをやめることで壊れてしまうような人間関係なら、それが真の関係かどうか、見直してみる必要がありそうです。

会食などの集まりも気乗りがしなければ納得してもらえるような理由をつけて断ってもよいでしょう。

コロナ以降は体調不良、介護や家族・スケジュールの都合など、断りやすくなっているはず。

今の自分の気持ちを優先して、人間関係を断捨離することもたいせつなのです。

取材・文/細川潤子 撮影/原田 崇

 

<教えてくれた人>

やましたひでこさん

一般社団法人 断捨離(R️)代表。ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常生活の片づけに落とし込み、提唱する。著作・監修を含めた関連書籍は国内外でミリオンセラーに。

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