アルツハイマー型認知症の予防に!脳の掃除につながる「睡眠」【脳神経外科医の奥村歩先生が解説】

「眠れない原因」は取り除くことができます

アルツハイマー型認知症の予防に!脳の掃除につながる「睡眠」【脳神経外科医の奥村歩先生が解説】 2402_P026-027_01.jpg睡眠、足りていますか?
下記の中で、思い当たることがいくつあるかチェックしましょう。

□ 頭と体が重い感じがする
□ 疲れやすい
□ 朝から元気、やる気が出ない
□ イライラしがちだ
□ 頭痛、めまい、肩こり、胃腸不快感など、あちこち調子が悪い
□ イヤなことが頭から離れない
□ もの忘れ、うっかりミスが多い
□ 家事の段取りが悪くなった
□ 以前好きだったことに興味がなくなった
□ 四季の移り変わりや旬の食べ物に鈍感になった


3つ以上当てはまったら睡眠不足です。

自然のリズムに合わせた
暮らしが熟睡のカギ

不眠の解消には、「オレキシンを中心とした神経伝達物質の働きがカギ」と奥村先生。

「オレキシンは体内で覚醒に関する物質に指令を与え、コントロールする神経伝達物質です。活性化している状態では、覚醒せよという指令が。逆に働きが弱まると、体を休めるモード、眠る状態へと導かれます」

下図は、オレキシンを中心とした体の中の活動の変化を表したものです。

「熟睡するには、自然のリズムに沿った生活が理想です。夜になるとオレキシンが抑制され、よく眠れるようになるでしょう」

アルツハイマー型認知症の予防に!脳の掃除につながる「睡眠」【脳神経外科医の奥村歩先生が解説】 2402_P026-027_02.jpg構成・取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) イラスト/ノグチユミコ

 

<教えてくれた人>

おくむらメモリークリニック理事長
奥村 歩(おくむら・あゆみ)先生

脳神経外科医、医学博士。米国・ノースカロライナ神経科学センターに留学後、岐阜大学附属病院脳神経外科病棟医長併任講師等を経て、2008年より現職。『スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」』(すばる舎)等、著書多数。

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