腸内環境を整えたり、疲労回復の促進の効果が期待できる甘酒。レンジを使うことで手軽に自宅で作ることができますし、味のバリエーションも多いのが特徴。今回は料理研究家の村上祥子さんにレシピを教えてもらいました。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年1月号に掲載の情報です。
麴が生きている手作り甘酒で免疫力を高める
おかゆに米麴を混ぜ、暖かい所に数時間置いておくと甘酒ができあがります。
市販の甘酒は発酵が進み過ぎないように加熱処理をしていますが、手作りの甘酒は、100以上の酵素がそのまま働いてくれます。
ビタミンB群やブドウ糖、アミノ酸などが豊富なので、年末年始の生活で疲労がたまった体をいたわるのに最適です。
<甘酒に期待できる健康効果>
(1)腸内環境を整えて免疫力を上げる
(2)天然の降圧剤のような働きをする
(3)酵素とビタミンB群の宝庫で抗酸化作用が働く
(4)オリゴ糖と食物繊維が豊富で老廃物を排出
(5)ビタミンB群が代謝をアップし疲労回復を促進
(6)アミノ酸・GABAがリラックス効果をもたらす
レンチンで発酵を促進
甘酒の作り方
大さじ1あたり17kcal/塩分0g
電子レンジで加熱する工程を加えると驚くほど速く発酵が進みます。
材料(できあがり740g)
ご飯...2カップ
熱めの湯(60~65℃)...400mL
米麴...100g
※ミルサーで粉末にしておくとよい
作り方
(1)耐熱容器にご飯を入れ、60~65℃の湯を注いで混ぜる。
(2)米麴を加えて混ぜ、60℃くらいになっていればよい。温度計がないときは、洗った清潔な指を差し込んでみて熱いと感じるくらいを目安に。
(3)容器の大きさに合わせて切ったクッキングシートを表面にぴったりはりつける。
(4)電子レンジ弱(150~200W)または解凍モードで30秒加熱する。
(5)炊飯器の内釜にキッチンペーパーを四つ折りにして敷く。
(6)(4)をふたはしないで置く。底が内釜につかなくても入れば大丈夫。
(7)保温モードにセットして、ふたは開けたまま、乾いた布巾をかぶせて30分おく。
(8)ご飯の芯がなくなり、うっすら黄色く甘くなっていたらできあがり。
(9)ミキサーにかけて滑らかにしておくとさらに使いやすい。
※炊飯器の使用は取扱説明書に従ってください。
甘酒(上画像右)
・ 冷蔵で2週間保存できる。
・ 作り方(7)のまま保温モードを継続すると、6時間後には甘みの強い甘酒になる。
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用ください。
玄米甘酒(上画像左)
・ 白飯を玄米ご飯に替えて同じ分量、作り方で玄米甘酒ができます。