性別:女
年齢:38
プロフィール:2児のママです。結婚を機に二世帯住宅を建てました。義両親と良好な関係性を築く難しさを痛感しています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
◇◇◇
私が28歳のとき、結婚するタイミングで二世帯住宅を建てることになりました。義父は当時58歳、義母は50歳でした。予想していなかった義両親との同居。うまくつき合っていけるのか、不安でなりませんでした。
二世帯住宅を建てるのが夢だと話す義母に「同居がイヤ」と言える状況ではなかったのも正直なところです。しかし義母が「なるべくお互いに干渉しないほうがいい」と言ってくれたことで安心し、同居をする覚悟を決めました。
そして、玄関や浴室、キッチンも別々の完全分離型の二世帯住宅が完成。親と子世帯の生活スペースが完全に分かれていることから、用事がない限り顔を合わすことがありません。余計な気を遣う場面も少なく、思っていたより居心地がいい空間でした。
ただ、完全分離型の二世帯住宅は家を2棟建てるくらいの費用がかかりました。それでもお互いのプライバシーを考慮してくれた義両親に感謝しかありません。
結婚してしばらくは快適な毎日を過ごしました。義母が作ったおかずを分けてもらうなど、二世帯住宅ならではのメリットを感じるほどです。あまりいい話を聞かない義両親との同居も悪くはないと感じていました。
ところがあるできごとで状況が一変することになるのです。それは初孫が産まれてからのこと。
用事がない限り干渉しないと言っていた義母ですが、初孫に会いたい一心で何か用事を見つけては私たちの部屋へやってくるようになりました。
それまでは3、4日会わないのが日常だったのですが、気づけば毎日のように義両親と顔を合わすようになっていったのです。初孫が可愛くて仕方がない気持ちはよく分かりますが、今までと同じような関係を築いていきたいと思うのが正直な気持ちでした。
私は、干渉してくるようになった義母の態度に嫌気がさし、なるべく会わないでいられる方法を考えたものです。家にいると義母に行動を常に見られている感覚に陥りました。居心地が悪く、たびたび実家へ帰ることもありました。
あれから10年の月日が経過。「お互いに干渉しないでおこう」と言っていた義母は、何のためらいもなく私たちの生活スペースにはいってくるようになりました。
義母が干渉してきても、私は干渉しないでおこう。そう思っていても子どもが勝手に義両親の部屋へ行くようになり、思うようにいきません。結局お互いが干渉し合う関係性になってしまい、ほとんど毎日顔を合わせるようになってしまいました。
いくら完全分離型の二世帯住宅でも「干渉しない」関係性を築くのは、難しいことだと痛感しています。
最初のうちは義母が干渉してくることが嫌で仕方がありませんでしたが、今となってはそんな関係性にも慣れてきた今日この頃です。ただ頭のどこかでは必要以上に深入りしないでおこうと決めています。これから長い人生。義両親とうまくつき合っていくには、程よい距離感は必要だと思っています。
関連記事:嫁姑が不仲だと子どもがかわいそう? 嫁姑問題に対する世間の本音
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。