防災にも「死角」あり! 備蓄のチェックは年に4回を習慣化しましょう

防災にも「死角」あり! 備蓄のチェックは年に4回を習慣化しましょう pixta_35227334_S.jpg6月18日に起きた「大阪北部地震」、そして7月には西日本で豪雨による大規模な被害が出ました。直近では9月6日に北海道でも最大震度7にもなる巨大地震が発生。今、日本はどこにいても自然災害に直面するといってよい状況です。

この国で自分の身も、家族の身も守るためには、防災準備をしておくことが大切です。防災のための備蓄や点検術を、防災・危機アドバイザーで防災システム研究所の所長である山村武彦先生に伺いました。

 
年に4回備蓄点検する習慣をつけましょう

6月18日に震度6弱の「大阪北部地震」、7月には西日本で豪雨が発生し、このところ大きな地震・災害が続いています。皆さんが改めて感じたのは、備蓄と身の回りの点検の重要性ではないでしょうか? 防災・危機管理アドバイザーの山村先生によると「大きな災害が起きるとライフラインが止まってしまいます。

復旧には、電気は1週間、水道は1~2週間、ガスは1~3カ月。コンビニエンスストアなどの物流が復旧するにも1週間はかかるでしょう。すなわち電気・水道・ガスなど生活に必要なライフラインが止まることを想定して備蓄をしないといけないことなんです」。そして備蓄したまま、放置していませんか? 

ぜひ9月1日を起点に、12月・3月・6月の年4回を防災用品の点検日としましょう。
食品や電池などの期限は切れていないか、春夏秋冬の衣類を入れ直すなど、季節ごとに備蓄を見直し、必要なものは追加を。

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1995年1月に起こった「阪神・淡路大震災」。最大震度7の直下型地震で、高架橋、道路、商店街、家屋などが倒壊し、多大なる被害を受けた。死者数は6000人以上に及んだ。

 

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取材・文/中沢文子

 

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山村武彦(やまむら・たけひこ)さん

防災・危機管理アドバイザー。防災システム研究所の所長。世界中で発生している災害などを調査、研究、講演を行う。大企業などの防災アドバイザーとして危機管理マニュアル
の策定などを務める。著書・監修書多数。

 


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南三陸町 屋外の円陣

(ぎょうせい)

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東日本大震災で奇跡的に生き残った人をインタビューした一冊。




 

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『みんなの防災えほん』

(PHP研究所)

1,600円+税
災害が発生した際の避難先をイラストを交じえご紹介。

この記事は『毎日が発見』2018年9月号に掲載の情報です。

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