人付き合いに「疲れない」方法は? 心がラクになる「7つの心構え」

いい年をした大人になっても、悩みのタネとなるのが人間関係。「どうしてあの人は...」「私はこう思っているのに...」とため息ばかりで疲弊した毎日を送るその前に、気持ちがラクになる方法を覚えてみませんか? 一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子(おおの・もえこ)さんに「ラクになる7つの心構え」を教えてもらいました。

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「疲れ」の原因を知れば頑張らずに済むんです

人と話をするだけで疲れてしまう、会うことがためらわれてしまう――それ、「人付き合い」に疲れてしまっているのかもしれません。

「これまでの経験から見て、まじめな方、思いやりの心が強い方ほど、人付き合いに疲弊してしまう傾向にあります。でもその優しさが、相手にとっては必要ないことが多いんです」(大野さん)

ですから、疲れない最良の方法は「頑張り過ぎない」こと。

ラクな人付き合いの方法を身に付けて、自分が幸せになるために、これからの時間を使ってみませんか?

ラクになる7つの心構え

人ともっとラクに付き合うために、まずは自分自身の「考え方」から変えてみましょう。

(1)その疲れ、原因は「怒り」です

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「人付き合いに疲れる理由の一つが『怒り』。怒るためには思った以上にパワーを必要とするため、知らず知らずのうちにクタクタになってしまうことも。相手に対して『怒り』を感じた際は、本当はどう思っているのか自分自身に問いかけてみるといいでしょう。寂しいから怒っているのか? 心配しているから怒っているのか? そこを明確にすると怒る必要がなくなり、ラクにコミュニケーションをとることができます」(大野さん)

(2)「言わなくても分かってくれる」はありえない

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「言いたいことがあるのに相手に察してもらえずモヤモヤしてしまい、欲求不満がたまって疲れてしまう、という方も多いようです。でも『察してくれてもいいのに!』と期待するのは相手に暴力をふるっているようなもの。人間は会話でコミュニケーションをとる生き物ですから、言わなければ分かりません。言いたいことはなるべく言葉にして伝えることが大切です」(大野さん)

(3)相談は聞くだけでいい

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「相談を持ち掛けてくる人は、実は自分なりの結論をすでに出していることが多いもの。それ以上の"答え"は求めておらず、単純に誰かに話を聞いてもらいたい、共感してほしい、そう思っているだけなんです。ですので、相談されたときはまじめに受け取る方が疲れてしまいます。助言したり、注意したりせず、『聞く』ことだけに徹しましょう」(大野さん)

(4)同じ愚痴は聞かない・言わない

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「夫や妻のこと、義実家のこと、子どものこと...誰しも愚痴は言いたくなるもの。でも、同じ人に毎回同じ愚痴を言うのはNG。『またその話?』とあきれられ、結果、あなたの中に不満がたまってしまいます。愚痴を言いたいときは、小出しに幅広くがポイント。相手が同様の愚痴を繰り返す場合は、『そうか、頑張ってるね』と肯定してあげると、愚痴を言う回数が減っていきます」(大野さん)

(5)過剰な気配りをやめる

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「繊細な人に多いのが、相手に気配りし過ぎて疲れてしまうケース。『私はこんなに気を使っているのに!』と思っても、相手は『放っておいて!』と思っているかも。どんなに親しい相手であっても違う人間。過剰な配慮は必要ないので、適切な距離を保つよう心がけましょう。逆に必要以上に距離を詰めてこようとする人がいたら、注意しましょう」(大野さん)

(6)人をパターン化して判断しない

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「人生経験を積んだ人に多い失敗が『きっとこうに違いない』と物事を決めつけてかかってしまうこと。人間関係も同様で『こうするべき』『こうあるべき』とパターン化して決めつけてかかってしまうと、相手に不満を抱かせてしまう結果に。会話はキャッチボール。一方的にボールを投げたり跳ね返したりせず、一度必ず受け止めてから、言葉を返しましょう」(大野さん)

(7)一人の時間を大切にする

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「誰かといる時間と一人の時間、人間にはその両方が必要です。生活の中で、他人の目を気にせずに済む、一人きりの時間を持つようにしましょう。部屋でのんびりしてもいいですし、好きなスイーツを食べてもよし。散歩に出かけてもOK。この時間は、自分自身と向き合うためだけに使います。気持ちをリセットし、本当の自分の気持ちに耳を傾けてみて」(大野さん)

取材・文/和栗 恵 イラスト/とつかりょうこ

 

<教えてくれた人>

一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事
大野萌子(おおの・もえこ)さん

企業内カウンセラーとしての現場経験を生かし、人間関係を改善するためのノウハウを提案。コミュニケーションスキルを学べる「メンタルアップマネジメント講座」を開催するほか、大手企業の研修や講演等で活躍。

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この記事は『毎日が発見』2022年9月号に掲載の情報です。

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