近頃は「整理収納」というと断捨離が浮かびますが、「捨てられなくて、結果、片付けられなかった」なんてことも見かけます。目的は捨てることではなく、暮らしを快適にすること。自身のノウハウを配信し、フォロワー11万を超えるインスタグラマーの著書『暮らしが整う「片付けない」片付け』(アスコム)から整理収納術をご紹介します。
【前回】冷蔵庫の収納は「賞味期限が近いモノを手前」などルールを決める/暮らしが整う「片付けない」片付け
【最初から読む】整理収納は「使っているモノ」と「使っていないモノ」の仕分けから/暮らしが整う「片付けない」片付け
洗濯物が乾いたら、ハンガーから外す手間が無駄に思える
洗濯機は自動でも、そのあとにハンガー干しして、取り込んで、畳む。これが面倒! 洗濯物をハンガーから外して、畳んでしまってくれるロボットが普及しないかしら......。
家族4人いたら、洗濯機を回さないなんて日はありませんよね。
次から次に、干しては畳み、干しては畳み......。
毎日、清潔で気持ちいい状態でいたいけれど、ハンガーで干した服を、ハンガーから外して、畳んでタンスに戻す。
この工程の多さに、以前の私はうんざりしていました。
面倒なので、リビングにハンガーに干した状態でついつい放置したままになることも。
そこで、干したハンガーのまま、クローゼットに入れてしまうことに決めました。
つまり、クローゼットの中を基本的に「吊るす」収納にするのです。
Tシャツだって、タンクトップだって、ニットだって、ルームウェアだって、ボトムスもなんでもかんでも、とにかく頻繁に着るものは吊るしておく。
こうすると、干したあとに、ハンガーから外す→畳む→しまう、の手間がなくなって、ただ移動するだけなので効率的!
しかも、畳むとどうしてもシワがついてしまいますが、ハンガーのまま吊るしておけば、それもなくなります。
【〇正論】洗濯物は畳んで戻す
【×ズボラ】干したハンガーのまま入れる
子どもの服も、子どもが手の届く高さに突っ張り棒を設置して、ハンガー移動で済むように変えました。
おかげで、子どももお手伝いしたくなるみたいで、自分の服は自分の場所にしまってくれます。着るときも、自分の服をちゃんと準備できるようになりました。
おすすめハンガー
ハンガー干しをラクにするのが、ハンガーの種類。
クリーニング店で無料で付いてくるハンガーは、干すときに服がハンガーの型にうまくおさまらず、ハンガーの跡もくっきりつくし、干しにくいと感じていました。
そこでマワハンガーに統一!
ハンガーの種類ひとつでこんなにも干すのが苦痛じゃなくなるとは思いませんでした。
乾いたあとの服もズレにくく、落ちることもないので、もう手放せません。
洗濯ばさみを使わなくなりました。
【〇正論】ハンガーにかけるとズレる、落ちる
【×ズボラ】ハンガーを変えればズレない、落ちない
しかも見た目もシンプル。
すべてのハンガーを同じメーカーの形と色に揃えておくと、クローゼットの中がスッキリときれいに見えるのもうれしいです。
乾いたらハンガーのままクローゼットにしまうだけ。「畳んでしまう」という常識を変えてみませんか? ハンガーを揃えると、スッキリ見えます!
洗濯物を畳んで、収納場所に移動しようと思ったら崩れ落ちた
ようやく畳んだ洗濯物。何度も1階と2階を行き来するのは面倒だから、まとめて持ったら、崩れてしまって、また畳み直し......。
ハンガーで干したものは、そのハンガーのままクローゼットに移動するだけにした我が家ですが、下着類などもあるし100%ハンガー移動というわけにもいきません。
そういう洗濯物は畳んだあと、1階と2階を行き来しながらクローゼットに入れるのはホント疲れます。
そこで1階にしまうものは1階に、2階にしまうものは2階に干すようにしました。
それも、なるべくしまう場所の近くに干す。
毎日のことですから、「干す→しまう」の場所への動線が短いだけで大きな違いです。
それに収納の近くで畳めば、運んでいる間に洗濯物が崩れるイライラもなくなります。
【〇正論】室内干しはどこか1カ所
【×ズボラ】ズボラ近くに干して近くに収納
干す→しまうの移動距離が短くなるだけで、「なんてラクなんだろう」と驚くはずです。干す場所が2カ所になれば、しまう作業が2倍ラクになります。
私の場合は、1階に干すものはタオル類など。
2階に干すものは、服など。
2階のクローゼットに入れるものです。
と書きながら、バタバタしている日は乾いたら畳まずに、洗濯物干しからそのまま着ることもあります。
畳む手間と収納する手間が省けてラクです(笑)。
大雑把すぎるかもしれませんが、かなりの時短効果!
こんな日があってもいいんじゃないかな、と思っています。