アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:痛い目に合わな、わからんな...買い物にいちいち口出しする夫を黙らせた「ある食事」
『お義母さんの面倒みてあげてくれないかしら?』
義伯母(姑の姉)からの突然の電話。
普段から夫でさえも電話などしない付き合いなのに、なぜ唐突にこんな事を義伯母が言うのか頭が一瞬真っ白になった。
義伯母が言うには、姑が膝を悪くして病院に行くと手術が必要と言われ入院するらしく、その為に面倒を見てあげて欲しいという話だった。
ザックリした説明では、姑の膝関節に脂肪の塊が出来ていて、それを切除するとの事。
義伯母が言うには、舅は洗濯機も使えないので、下着の入れ替えどころか洗濯物を洗って干して畳んでなんて無理だと言う。
『入院は10日間ほどだけど、その間にお父さんの世話や病院に着替えを入れ替えに来たりを誰にも頼めない』
という事を、姑自身、義伯母に何度も電話していると言う。
義伯母が
『息子に頼めば?嫁さんも居てるやろ?』
と言ったらしいが、姑は
『そんな事よう頼めんわー!
息子は忙しいし、(嫁は)そんなんしてくれる子ぉとちゃうもん!』
と言ったそうで、それで義伯母は直接嫁の私に電話をして来たと言う事だった。
『なぁ?面倒見てあげてくれる?
近所に住んでるのに知らん顔って言うのもおかしな話やん?
あの人、気ぃ使ってよう言わんみたいなんよぉ。
息子やお嫁さんに面倒かけるのが悪いと思ってるみたいでねぇ。
お願いやわぁ』
義伯母は『嫁に気ぃ使って』と何度も言ったが、そんな気を使う訳が無い。
気を使って言い出せないのではなく、今まで仕出かした事で【言える立場に無い】から言えないだけだ。
何度も何度も義伯母に電話しているらしく、義伯母は姑に頼まれた訳ではないが、自分が頼んであげるとばかりに電話して来た様だった。
私は小さい子もいるし今は無理ですと言ったが、義伯母は『考え直して』だの『○○君(夫)と相談してみて』だの言って電話を切った。
姑が入院する予定の病院は自宅から車で40分ほどかかり、バスと電車を乗り継いで行けば片道2時間近くかかる所だった。
当時私は車の免許を持っていなかったので、子供を連れて一人でなんか行けないし、そもそも行く気などさらさらない。
その晩夫が帰って来てから義伯母からの話を伝え、私は子供を連れて通えないからと夫に言った。
その言葉の端々から、何しに私が?と言うのがにじみ出ていたと思う。
夫もそれを察してか、はたまた自分に回って来たら困ると思ってかこう言った。
『そやなぁ、無理やなぁ...。
でも直接オフクロから言われた訳や無いし、ほっといたらええよ。』
恐らくその時の私の顔は、『当たり前や!』と言っていたと思う。
この件はこれで終わり。
と、思っていたら、次の日には義叔母(舅の妹)、その次の日には義伯母(舅の兄嫁)、またその次の日には姑の独身時代の同僚と名乗る女性から電話があり、その全てが
『嫁さんに気ぃ使ってよう言わんから、面倒見たって~』
だった...。
姑はあっちにもこっちにも、膝の手術で入院する事を電話して言いふらしている様だった。
年寄り特有というのだろうか、病気になったやら入院するやら手術するとなったら、あちこちに言いふらして「皆に心配して貰いたがり」というのは実際にいる。
言いふらしておけば、実際に入院した際にその内の何人かは見舞いに来てくれるはずだと思ったのだろう。
独身時代に病院で勤めていた経験上で言えば、さみしさや不安で言いふらす人もいるだろうが、入院した同室の方に対して自分への見舞客が来ないと恥ずかしいと見栄を張りたいが為に言いふらす人もいれば、今まで渡して来た『お見舞い』を取り返す為に言いふらす人もいる。
姑はその全てだったと思う。
私はどの人にも最初の義伯母に話したように、免許も無いし小さい子がいるので無理ですと話したが、やっぱり皆最後は『○○君と相談してみて』と言って電話を切った。
周りから攻めて来られている気がした。
続く
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